必要な人に必要な支援を「令和6年能登半島地震 支援情報ナビ」

そうだったの!? 国が決める基準値のはなし

放射線について「ちゃんと理解しているわけじゃないけど、なんとなく不安……」と感じている方も多いと思います。目に見えないし、難しくてわかりにくいというイメージがありますよね。でも、放射線について知ることで、安心できることだってあるはず! ここでは、ママたちのために放射線に関する情報をご紹介します。

国の安全基準って変わるの!?

農産物や水産物、飲料水など、ふだん口にする食品について、国では様々な安全基準が決まっています。東日本大震災が発生した2011年3月には「年間線量5ミリシーベルト以下」に基づく暫定規制値が適用されていました。この暫定規制値に適合する食品は、健康への影響はないと一般的に評価され、安全性が確保されていると考えられていますが、より一層、食品の安全と安心を確保するため、国は、2012年4月から年間の線量の上限を「1ミリシーベルト」に引き下げました。安全基準は、環境や状況によって変わることもあります。

新しい基準値は、乳児・子どもに配慮されたものに

新たな基準値では、摂取量が多い「飲料水」、乳児が食べる「乳児用食品」、子どもの摂取量が特に多い「牛乳」、それ以外の「一般食品」に区分されています。新たに「乳児用食品」の区分が設けられたことから、新しい基準が乳児と子どもの健康に配慮されていることがわかります。
また、乳児・子ども・妊婦も含めてすべての人が飲む「飲料水」については、どの食品よりも厳しい、10ベクレル/kgに設定されています。この数値は、世界保健機関(WHO)の指標値と同じになっています。

安心して子育てするためには?

国が発表する放射線量の基準値は、そのときの環境などによって変化することがあるため、今後も変わる可能性がないとは言えません。
いつでも安心して子育てをするためには、こうした情報を知ることのほかに、子どもが口にする飲料水や食材を常に「安全性」という視点で選ぶことも大切。きちんと安全が管理されているものを選び、放射線の影響をできるだけ回避するようにしたいですね。

<参考>