子どもの窒息・誤飲事故に注意しましょう!
東京消防庁によると、年間約1000人もの乳幼児が、窒息や誤飲により救急車で運ばれているといいます。
親が少しの間目を離している隙に、乳幼児が危険なものを口に入れる可能性は、どこのご家庭にもあり得ることです。
事故を防ぐために注意できることを考えておきましょう。
0歳から4歳までの主な事故要因は?
残念ながら、乳幼児期の子どもの死因の多くを「不慮の事故」が占めており、この傾向は長年変わっていません。0歳から4歳における事故要因の上位には、「窒息」「溺水」「交通事故」「誤飲」「転倒・落下」などがあがります。これを見ても、大人の事故要因とはまったく異なること、そして、これらが子どものごくごく身の回りでいつでも起き得る事故であることがよく分かります。
何でも口に入れる5か月くらいからが危ない!
新生児は、親が与える物以外は口にしないため、誤飲による窒息事故はほとんどありません。誤飲事故が増えるのは2歳以上の幼児ですが、指でものをつかめるようになってくると、とりあえず口に入れて確かめるようになるので、注意が必要です。
生後5か月頃からは、特にたばこやその吸殻の誤飲が増えてきます。中でも、おもちゃに使われるボタン電池や、スーパーボール、小さなマグネットなどが問題になっているそうです。複数の磁石の誤飲は、磁石が腸壁を挟んで引っ付き、腸閉塞を起こす恐れもあるので、とても危険です。大人しくおもちゃで遊んでいるからと油断しないようにしましょう。
誤飲の原因として重症と診断されたものには、ビー玉、ミニトマト、バナナなどがあげられています。
また、大人の飲みかけのアルコールや、医薬品、洗剤、化粧品、ピーナッツやお菓子、包み紙のような小さなビニールなど、何げなく置いてあるものも子どもにとっては好奇心の対象になります。
乳幼児の誤飲を防ぐには
子どもの誤飲を防ぐために、以下のことに注意しましょう。
●乳幼児の手の届く範囲に、子どもの口に入る大きさのもの、飲むと有害なものを置かないようにしましょう。
●子どもの成長に合わせて、食べ物を小さく切ったりつぶしたりして与えましょう。
●乳幼児は食べ物を噛まずに飲み込んでしまうことがあります。「よく噛んで食べようね」などと声がけをしながら、よく噛むことを促しましょう。
●飴やグミなどの、喉につるんと入るもの、おもちのような粘着性のあるもの、固いものなどは特に注意が必要です。
●乳幼児は、びっくりした時に物を飲み込んでしまいことあります。食べ物を口に入れている時は、驚かせるようなことは止めましょう。
子どもが何かをのどに詰まらせた時は、まず吐き出させることが大事です。
東京消防庁のサイトで、背中をたたく方法や胸を圧迫させる方法などがイラストで紹介されています。
いつでも対処できるように確認しておきましょう。