走るようになったら伝えたい!「トマト」の合言葉


子どもが歩けるようになると、嬉しそうにあちこちへ駆け出すようになりますよね。「待ってー!」と追いかける毎日の中で、ヒヤッとした経験がある方も多いのではないでしょうか。
さらに少し大きくなると、お友達と一緒に歩くのが楽しくて、まるで競争のように道路をダッシュしてしまうことも…。
親としては交通安全が心配になる時期です。
そんなお子さんにぜひ覚えてもらいたいのが、「トマト」の合言葉です。各地の警察や交通安全協会の教育活動などで活用されている子ども向けの合言葉で、道路を安全に渡るための大切な3つのルールがギュッとつまっています。

  • 交通安全の合い言葉「トマト」とは?
  • 親子で楽しく身につけるコツ

    交通安全の合い言葉「トマト」とは?

    子どもにも覚えやすい「トマト」は、次の言葉の頭文字をとったものです。
    ト:止まる
    マ:待つ
    ト:飛び出さない
    シンプルな言葉で覚えやすいのが「トマト」の最大の魅力。就学前のお子さんでも、繰り返すうちに自然と口から出てくるようになります。
    「ト」は「止まる」。
    赤信号はもちろん、交差点や路地の角に来たら、まず一度ピタッと足を止めることが大切です。
    子どもにとって、路地の角や塀の陰は「死角」になりやすく、車のドライバーからも子どもの姿が見えにくい場所です。「信号がないから大丈夫」「いつも通っている道だから」と思っていても、思わぬところから車やバイクが現れることがあります。
    「マ」は「待つ」。
    信号が青に変わるまで、しっかり待つことを伝えましょう。
    大人でも「もう車が来ないから」と、つい渡り始めてしまうことがありますよね。でも、子どもは大人よりも視野が狭く、どこに危険があるかを瞬時に判断するのが難しいため、信号のルールをきちんと守ることが特に重要です。
    また、信号が青に変わった瞬間に歩き出すのではなく、車が通行していないことを確かめてから渡るように伝えると、さらに安全です。「青になっても、まず車が止まったか見てからね」と一言添えてあげましょう。
    「ト」は飛び出さない。
    最後の「ト」は「飛び出さない」。渡る前に右・左・右と確かめ、絶対に飛び出さないことが大切です。
    子どもの交通事故で多いのが、飛び出しです。遊びに夢中になったり、お友達に続いて駆け出したりして、気づけば道路に出てしまうこともあります。「ちょっとそこまで」という短い距離でも油断は禁物です。
    「渡る前は右・左・右!」を合言葉に、横断歩道や路地に来るたびに声に出して確認する習慣をつけましょう。大人が実際に首を左右に振りながら手本を見せることで、子どもも自然と同じ動作を覚えていきます。

    親子で楽しく身につけるコツ

    言葉として伝えるだけでなく、日々の外出のなかで体を動かしながら覚えていくのがポイントです。登園・降園時や、お散歩、近所への買い物など、「トマト」を実践できる場面はたくさんあります。

    1.「ト」の場面で一緒に止まる
    交差点に来たら「トマトの『ト』!ピタッと止まれるかな?」と声をかけ、一緒に立ち止まってみましょう。ゲーム感覚で取り組むことで、子どもは楽しみながら習慣にしていけます。

    2.「マ」のタイミングで青信号を一緒に待つ
    「信号が青になるまで『マ』だよ、待とうね」と声に出しながら待つことで、信号を守ることが自然と身につきます。車が止まったかどうか、一緒に確かめるのもいいですね。

    3.「ト」を渡る前の合言葉にする
    交差点やつい走り出したくなるときに、「飛び出さない」ことを伝えましょう。何回も繰り返すうちに、一度立ち止まることが習慣になっていくといいですね。

    子どもの行動範囲が広がる時期は、交通ルールを伝える絶好のタイミングでもあります。難しく考えすぎず、毎日の外出のなかで「トマト」を合言葉に、楽しく安全を意識する習慣を育んでいきましょう。