赤ちゃんが頭をぶつけた! 対処&予防対策
ずりばい、寝返り、つかまり立ちなど、赤ちゃんの転倒はどうしてもつきものです。とくに頭部をぶつけた場合は、傷だけでなく赤ちゃんの様子をチェックすることが大切です。ぶつけた後の対処法や事故を防ぐためのポイントなどについて解説します。
まずは出血していないかをチェックをする
寝返りやずりばいができるようになる、生後4カ月以降になると、赤ちゃんの行動範囲が広がり思わぬ事故が増えてきます。とくに赤ちゃんは、体のバランスがまだとれないので、転倒によって頭部をぶつけてしまいます。
赤ちゃんが頭をぶつけてしまったときは、まず傷ができていないか確認しましょう。基本は横に寝かせます。頭を揺らしたり、無理に座らせたりするのは厳禁です。傷がなくても頭部内で出血している場合があるので、動かすと出血が多くなることもあります。
出血があれば、清潔なタオルや衣類で止血し、すぐ病院を受診することが大切です。ただし、反応がなく意識がない、けいれんを起こしている、ぐったりして泣かないなど場合はすぐ救急車を呼びましょう。
出血していない場合は患部を冷やして24時間経過観察を
出血がない場合、たんこぶができていたら患部を冷やします。ぶつけた直後に症状が出ないこともあるので、24時間は赤ちゃんの様子を注意深く観察しましょう。赤ちゃんが眠っていて様子がわかりにくいときは、起こして意識を確認して、名前を呼んで反応をみてみる、けいれんを起こしたりしていないかをチェックすることが大切です。
ぐずり方が激しかったり、繰り返し吐いたり、寝る時間帯ではないのによく寝ているなどあればすぐに病院を受診しましょう。
ぶつけた後は、たとえ傷やたんこぶがなくても、長時間出かけたりするのは避けましょう。その日は自宅でゆっくり過ごすように。またお風呂は避けて、シャワーで洗う程度にしておきましょう。
成長にあわせてぶつけないように対策をする
事故を未然に防ぐためにも、赤ちゃんの動きに気をつけるのが一番ですが、日常生活において一瞬でも目を離さないようにするのは難しいことです。
また、気をつけていても赤ちゃんが転倒して頭をぶつけることはよくあることです。大切なのは、赤ちゃんの成長に合わせて、次のような対策をしっかりとっておくことです。
寝返りができるようになる4カ月以降
◇ベビーベッドの柵を上げておく
◇ソファには寝かせないようにする など
はいはいができるようになる生後6カ月以降
◇フローリングマットを敷いて転倒しても衝撃を少なくする
◇家具の角には保護カバーをつけて、ぶつかっても衝撃を吸収できるようにする
◇キッチンやお風呂など危険な場所にベビーガードを設置する など
赤ちゃんの成長に合わせて、事故を防ぐための生活環境を整えましょう。