後追いが始まるのは、いつから? いつまで続くの?
ハイハイができて自由に動けるようになると「後追い」が始まる赤ちゃんがいます。どこへ行くにもついて来て、離れると泣いてしまう赤ちゃんに困ってしまいますね。後追いはいつまで続くのか、どんな意味があるのか、そして対処法を紹介します。
- 後追いはいつごろ、どうして起こるの?
- 後追いの対処法
- 後追いする時期に気をつけたいこと
後追いはいつごろ、どうして起こるの?
一般的には、赤ちゃんの視力や記憶力が発達してきて身近な人(ママやパパ)とそうでない人を区別できるようになる生後6か月頃ごろから、ママパパの姿が見えなくなると大泣きして追いかけてくるようになります。これを後追いといいます。後追いは、いつも自分をお世話してくれる人の顔がはっきりとわかって記憶できるようになった成長の証なのですが、この時期の赤ちゃんは、しばらくすればママやパパが再び赤ちゃんの所に戻ってくることが理解できません。また、あと何分で戻るといった時間の感覚もないため、ママやパパの姿が見えなくなると不安になって泣いたり追いかけてしまうのです。
後追いがもっとも激しくなるのは、ハイハイが上手になる8か月から1歳ごろです。少しの時間離れても必ず自分のところに戻ってくるんだと赤ちゃんがわかるようになれば、自然とおさまっていきます。
とはいえ、なかには後追いしない赤ちゃんもいます。赤ちゃんが後追いをするか後追いをしないかは、赤ちゃんの生活環境や性格によるところもあるようです。普段から常に周りに人がいるような環境だったり、のんびりした性格や自立心の強い赤ちゃんだと、後追いが見られないこともあります。
およそ1歳半から2歳ごろには落ち着いてくることが多いですが、後追いされて困るときや激しいときはどうしたらいいでしょうか。
後追いの対処法
赤ちゃんが後追いをして困るときの対処法をいくつか紹介します。
◆声をかける
赤ちゃんから離れるときは、「ちょっとトイレに行ってくるね」 「洗い物をしてくるから待っててね」など声をかけるようにしましょう。ときどき「ここにいるよ!」と声をかけたり、姿を見せて安心させるようにしてみてください。最初は不安で泣いてばかりかもしれませんが、だんだんと「大丈夫なんだ」とわかってくるようになります。
◆おんぶする
赤ちゃんが追ってきて困るときは、おんぶをするという方法もあります。おんぶなら両手が使えるので、家事もこなせますし、赤ちゃんが危険な目に遭うこともありません。くっついていれば赤ちゃんも落ち着くかもしれません。
ただし、おんぶしながらの料理は、赤ちゃんの位置や動きが把握しにくくなります。赤ちゃんがいろんなところに手を出そうとしたり、親の何気ない動きで赤ちゃんがどこかに当たったりなどして、ケガややけどにつながるおそれもありますので、注意が必要です。
◆家事は手抜きする
部屋の掃除や料理など、手抜きできるところは手抜きをしましょう。
部屋の掃除は週末だけにしたり、フローリングワイパーやコロコロクリーナーでさっと済ませたりするなど最低限でもいいのです。
料理はミールキットを利用したり、お惣菜やレトルト、冷凍食品などを取り入れて、簡単に済ませてしまいましょう。
後追いする時期に気をつけたいこと
赤ちゃんは、ママパパの行く場所にどこまでもついていこうとします。そうなると、障害物があっても追いかけてくるので、障害物で転んだり頭を打ったりして怪我をする危険があります。おうちの状況を今一度確認しておきましょう。
・床やテーブルに誤飲につながるものが落ちてないか
・つまづいてケガにつながる段差や家具の角、コード類がないか
また、階段やキッチン、浴室、暖房器具周辺、窓など、赤ちゃんに入ってほしくない、近寄ってほしくない場所には、ベビーゲートをつけましょう。
後追いはママパパのストレスになることがありますが、一時的で永遠に続くものではありません。今回紹介した対処法を試しながらうまく付き合っていきましょう。