知っておきたい! ベビーカーマーク
「ベビーカーマーク」とは、ベビーカーマークが利用できる施設や設備を示すピクトグラムのことです。じつは2015年から登場しているベビーカーマークの目的や意味について紹介します。
ベビーカーマークって何? どこに表示されているの?
公共交通機関をはじめ各種施設のバリアフリー化が進み、ベビーカーを使っての移動もしやすい環境が整ってきています。そんななか、より安全にベビーカーを利用するための目安となってくれるのがベビーカーマークです。
ベビーカーマークとは、ベビーカーを使って移動する人が便利に、安心して利用できる場所や設備をわかりやすく示すピクトグラム(案内用図記号)のこと。主に駅のホームや電車・バス内の専用スペース、ショッピングセンターやビルのエレベーターなどに掲示されています。
ちなみに、エスカレーターなどベビーカーに子どもを乗せたまま利用すると危険な場所や設備には「ベビーカー使用禁止マーク」が掲示されているので留意しましょう。
ベビーカーマークが定められた背景は?
ベビーカーマークは、2014年、国土交通省が中心となった公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会※によって策定され、翌2015年には、乗物の「優先席」マークや商業施設の「授乳室」マークなどと同じく、日本産業規格(JIS規格)のマークとなりました。
同協議会では、ベビーカー利用時の事故やトラブル、ベビーカー利用客・一般客双方の意見など、さまざまな観点からベビーカーの使用に関する現状や課題を検討。施設の整備やマークの策定に加え、ベビーカー利用者のマナー向上や、ベビーカー利用への理解や配慮、協力を求める啓発活動も進めています。
※現在は、ベビーカー利用に限らずすべての子ども連れの人々にとって移動しやすい環境の整備に向け「子育てにやさしい移動に関する協議会(こそモビ協議会)」と改編されています。