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昼夜逆転、夜中覚醒・・・赤ちゃんの生活リズムの整え方

昼夜逆転、夜中覚醒・・・赤ちゃんの生活リズムの整え方
生まれたばかりの赤ちゃんには生活リズムがなく、1日の大半を寝て過ごしています。生後3、4カ月になると昼と夜の区別がだんだんつき始め、夜はまとまって寝るようになりますが、昼夜逆転で寝てくれないという子も。昼夜逆転が起こりやすい時期の生活リズムの整え方や寝ない時の対策などを紹介します。

  • 赤ちゃんの「昼夜逆転」はなぜ起きる? いつまで続く?
  • 昼夜逆転を治すにはどうしたらよい?
  • それでも夜中に覚醒するのはなぜ?

    赤ちゃんの「昼夜逆転」はなぜ起きる? いつまで続く?

    パパママにとって「朝は起きる」「夜は寝る」というのは当然の生活リズムですが、赤ちゃんが生まれるとそうはいきません。赤ちゃんにとっては昼も夜も関係がなく、起きたら授乳やミルク、おむつ替えが永遠に感じるほど続きます。「一体いつになったらこのループが終わるのか・・・」と、疲労困憊してしまうパパママも多いのではないでしょうか。

    そもそも生まれたばかりの赤ちゃんには「生活リズム」というものがありません。赤ちゃんの平均睡眠時間は、個人差はあるものの新生児でおよそ17時間、生後2カ月の赤ちゃんで14〜15時間というように1日の半分以上を寝て過ごします。

    眠りは浅く、2~3時間ごとに起きては母乳やミルクを飲んでまた寝るのを繰り返します。とくに母乳の場合、赤ちゃんがおっぱいを上手に吸えるようになるまではもっと短いスパンで繰り返されることもあります。

    赤ちゃんが昼も夜もなく昼夜逆転が起こりやすい状態は、赤ちゃんの体内時計が未熟なことがおもな理由です。休みなく対応しっぱなしのパパママには大変かもしれませんが、生後3、4カ月くらいになると、昼と夜の区別をつけられるようになります。早いうちから少しずつ1日の流れを赤ちゃんに覚えさせていくことで、そのあとの生活リズムの整い方が大きく変わっていくといわれています。

    昼夜逆転を治すにはどうしたらよい?

    赤ちゃんの昼夜逆転現象は1歳を過ぎる頃にはほぼ落ち着いてくるものですが、体内時計が整う前に夜型の生活を続けていたり、朝になっても部屋を暗いままにしていたりすると、昼と夜を区別するホルモンバランスや自律神経が乱れてしまいます。そこで昼夜逆転を治す具体的なポイントを紹介していきます。

    ポイント1:朝に太陽の光を浴びる

    朝、太陽の光を浴びると赤ちゃんの体内でメラトニンの分泌が止まります。メラトニンは睡眠をうながすホルモンですが、その14〜16時間後に再びメラトニンが分泌されます。それにより赤ちゃんの体内時計が整い、昼間と夜の区別がつくようになってきます。根気強く朝の習慣として続けていきましょう。

    ポイント2:昼間は賑やかに

    昼夜逆転とは夜に寝ない代わりに昼間寝てしまうため、日中、お散歩に出かけるなど外気浴をしたり、一緒に遊んだりするなどできるだけ賑やかに過ごしてみましょう。そして夜は暗くして静かに過ごしましょう。

    ポイント3:室内を外の明るさと合わせる

    夕方になって外が暗くなってきても明るい電気をつけたまま過ごしていると赤ちゃんはずっと昼間だと感じてしまいます。外の明るさに合わせながら徐々に部屋を暗くしていくのもテクニック。少しずつ寝る準備を整えていきます。

    ポイント4:お風呂に入って寝る準備

    毎日同じ時間にお風呂に入り、寝る準備を整えると体内時計を整えやすくなります。ここで大切なのは、時間を赤ちゃんの生活リズムに合わせること。仕事から帰宅したパパがお風呂に入れることも多いようですが、できれば18時前後にはお風呂に入れてあげましょう。

    ポイント5:夜は静かに過ごす

    夜になったら部屋の照明を暗くして、テレビなどの音にも気を配りましょう。音は眠りの妨げになる場合があるので、家族みんなの協力が必要です。

    それでも夜中に覚醒するのはなぜ?

    寝るための環境をしっかり整えているにも関わらず、赤ちゃんの寝つきが悪い時はいくつか原因が考えられます。

    室温が適切ではない

    ひとつは暑すぎたり、寒すぎたりした時。赤ちゃんは自分で体温調節できないため温度差には敏感です。洋服の着せすぎや室温も確認しておきましょう。室温は20~25度、湿度は50%前後が適温です。

    げっぷやうんちが溜まっている

    げっぷやうんちがうまく出せてない時も不快感から寝つきが悪くなります。授乳のあとは背中をトントンしてげっぷを出してあげる、便秘ならへその下あたりを「の」の字を書くようにやさしくマッサージする、綿棒などで肛門を刺激するなどしてスッキリさせてあげましょう。

    日中の興奮が続いている

    まとまって寝るようになったと思ったら、生後6カ月頃からは夜泣きが始まります。これは日中受けた刺激を睡眠中に思い出すことが原因と考えられていて、赤ちゃんの記憶力が備わってきた証拠。たとえば、知らない人に会ったり、長距離を移動したりなどが夜泣きの原因となることがあります。ちょっと遊びすぎたな、興奮させすぎたなと思ったら、夕方までは家でゆっくりさせるなど、できるだけ興奮させない工夫をしましょう。