突然の大笑い。赤ちゃんの笑いのツボはどこにある?
赤ちゃんには不思議なところに笑いのツボが隠れているようです。大人が必死に笑わせようとしても無反応なのに、ちょっとしたことが笑いのツボにはまって止まらなくなることも。そんなどこにあるのかわからない赤ちゃんの笑いのツボについて紹介します。
- 赤ちゃんが笑うのはいつから?
- 赤ちゃんの「笑いのツボ」は百人百様
- 笑顔になりやすい環境づくりが大切
- 赤ちゃんの手を食べるふり
- ホッペや顎にチュッチュする
- お風呂の時に首をゴシゴシゴシ―っといって洗う
- ティッシュで顔を撫でてあげる
- パパが『おはよ〜』といっただけで笑う
赤ちゃんが笑うのはいつから?
赤ちゃんの笑いには大きく2種類あるといわれています。ひとつは、赤ちゃんが生まれてすぐの頃にある「新生児微笑」。これは寝ている赤ちゃんが突然にっこり微笑んでいるような顔をすることですが、じつは笑おうと思って笑っているわけではなく、反射神経によって笑っているように見える生理的な現象なのです。
もうひとつが「社会的微笑」と呼ばれ、寝ている時に起きる新生児微笑とは違い、起きている時に赤ちゃんの意思によって表れる笑顔です。
生後2カ月頃になると周囲を見て笑ったり、ママやパパがあやすと笑顔になったりと、周囲を認識して笑顔を見せてくれるようになります。そこからは徐々に自分の口を動かして笑えるようになり、生後3~4カ月になるとママ以外の人があやしても笑顔を見せるように。
赤ちゃんが声を出して笑うようになるのが生後5~6カ月以降です。ママやパパ、周囲の人がたくさん笑いかけて、話をしたり、歌ったりすることで社会性が育まれるようになります。
さらに赤ちゃんの感情表現も豊かになってきて、生後6~7カ月頃には、あやすとケラケラと笑うことが増えてきます。絵本の読み聞かせや、話しかける声のトーンに抑揚をつけたり、肌の触れ方などに工夫をするなどして視覚以外の感覚も刺激してあげましょう。ちょっとオーバーリアクション気味な「いないいないばぁ」もよい刺激になります。
赤ちゃんの「笑いのツボ」は百人百様
赤ちゃんの笑顔は可愛いだけではなく、見ているこちらもとても幸せな気持ちになります。突然何かのツボに入ったかのようにケラケラと声を上げて笑うことも。それがまたうれしくて、同じことを何度も何度も繰り返してしまうママやパパも多いのではないでしょうか。
赤ちゃんのケラケラ笑いは、たとえばこんなときに見られます。
このように「えっなんで!?」と思うような時にケラケラ笑うことも多く、笑いのツボは一概に定義できません。
しかも、よく笑う十八番のネタをやってみても、赤ちゃんの笑いのツボはその時々で変わっていきます。赤ちゃんの笑顔を引き出すには、日頃からママパパの笑顔を見せてあげたり、スキンシップをたくさん取ったりするよう意識しましょう。
笑顔になりやすい環境づくりが大切
笑いには、視力と「ミラーニューロン」という神経細胞の発達に深くかかわりがあるといわれています。ミラーニューロンとは簡単にいうと、他人の動作を見て真似ようとする神経細胞で、生後2~3カ月頃から発達してきます。ちょうど社会的微笑が始まるころと一致しますね。
赤ちゃんはこの頃からママやパパ、周囲の大人の声や表情を真似てみようとします。真似をすることで表情筋が発達し、徐々に表情を上手に作れるようになります。
そして、周りの大人の反応や表情を見ることで、赤ちゃんも笑顔が好意的な表情であることを学んでいきます。安心できる人には繰り返し笑顔を見せるようになるため、どんな時に笑うのか、何をしたら笑うのかといった笑いのツボをなんとなくでも押さえられれば、赤ちゃんが笑ってくれる回数も自然に増えていくでしょう。
笑顔は脳の発達にも欠かせないツール。笑うと「α(アルファ)波」という脳波が発生し、記憶力や集中力に加え、想像力までもアップするといわれています。また、リラックス効果も期待できるため、日々のスキンシップを十分取りつつ、笑顔になれる雰囲気作りを心がけることが大切になります。