第二子出産で気をつけたい、上の子への接し方
これまで独占していたママが生まれたばかりの赤ちゃんにかかりきりになると、上の子の心にはさまざまな葛藤が生まれます。そんな時、「お兄ちゃんだから」 「お姉ちゃんだから」とつき離さず、上の子にもちゃんと向き合って接していくことが大切になります。
- 出産前にしておきたい上の子の心のケア
- 出産後の上の子への接し方
出産前にしておきたい上の子の心のケア
世界の大半がママで占められている小さな子どもにとって弟や妹の出現は、初めてのことや想像もつかないことが一度に押し寄せてくる大事件。妊娠中や出産後、上の子が頻繁に抱っこをせがんだり、すねたり、下の子をたたいたりするという話はよく耳にします。上の子はママが自分だけのものでなくなったと感じ、親が思っている以上に不安になるのかもしれません。
まず、2人目が生まれる前に「赤ちゃんが生まれるんだよ」 「仲良くしてね」 「赤ちゃんと一緒に遊んでね」などと声をかけることで、2人目という存在は仲良くすべきものと認識することができます。 また、一緒に妊婦健診に行って赤ちゃんが成長している様子をエコーで見ることで、弟・妹がいることを理解してくれることもあるようです。
出産のときは、しばらく自宅を留守にすることになります。普段寝かしつけをするのがママの場合は、ママに依存しないで寝られるようにしておくことよいでしょう。自宅以外の場所に預ける場合は、子どもにとって大変なストレスとなります。あらかじめ場所に慣らしておいたり、預かってくれる人とテレビ電話で話したりするなど、少しでもハードルを下げる工夫を。そして、折に触れ「ママは◯◯ちゃん・くんが大好きだよ」と伝えてあげましょう。
出産後の上の子への接し方
上の子は「お兄ちゃん」 「お姉ちゃん」になったばかり。突然現れた赤ちゃんに、どんな気持ちで接すればいいのかわからないものです。怖がって赤ちゃんに近寄らなかったり、ママがとられてしまうと不安になったり、嫉妬したりするのは当たり前のことなのです。ママはそんな気持ちを受け止めてあげることが大切です。
上の子が抱っこをせがんできたり、自分でできることを「やって!」と甘えてきたりしたときは、家事を最低限にして上の子との時間を増やしてみてください。赤ちゃんの月齢が上がってお世話が落ち着いてきたら、下の子をパパやおじいちゃんおばあちゃん等に預けて、上の子とふたりだけでお出かけするのもおすすめです。その時、「赤ちゃんがやってきて寂しい気持ちもあったね。がんばってくれているね。」とちゃんと見ていることを伝え「ありがとう。大好きだよ。」と声をかけてあげてください。ママの愛情を感じ、しっかり甘えることができれば、少しずつ気持ちが安定していくでしょう。また、なるべくパパが下の子のお世話をして、上の子とママがふたりで過ごす時間が増えるようにすることも大切です。
なかには、聞き分けが良く、わがままを言ったり、甘えてきたりする様子がみられないことがあるかもしれません。しかし、それは上の子が我慢をしたり、いい子を演じたりしている可能性もあります。ママは安心せずに、ふたりで過ごす時間を作ってあげてくださいね。