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日常から災害時まで役立つ!「液体ミルク」の飲ませ方と注意点


液体ミルクが2019年3月に日本で販売開始されてから約5年。常温で手軽に飲ませることができる液体ミルクを日常使いするご家庭が増えてきています。液体ミルクの飲ませ方や注意点を確認しておきましょう。

  • 調乳不要ですぐ飲める「液体ミルク」が日常使いに
  • 「液体ミルク」の飲ませ方とポイント
  • 液体ミルクを上手に利用しよう

    調乳不要ですぐ飲める「液体ミルク」が日常使いに

    粉ミルクと違い調乳不要ですぐに飲めるので、災害時に頼りになる液体ミルク。常温保存できて、無菌状態でパックされているため衛生面でも安心ということもあり、最近では外出時や旅行先に持って行く方が増えています。

    江崎グリコ株式会社が2023年7月から8月に実施した液体ミルクのアンケートによると、液体ミルクを利用している人は58.4%に上りました。液体ミルクの使用用途では、日常的に利用している人は36.8%、お出かけや移動先で利用する人は63.2%、深夜の授乳で利用している人は56.2%、災害時(防災のストック)に利用している人は15.4%となっており、災害時だけでなく普段利用する人が増えていることがわかります。
    出典:「もしも」の時に慌てない! 液体ミルクは日常使いしながら、かしこく備蓄~約6割が利用経験のある液体ミルク、防災としての常備は約3割にとどまる~」(江崎グリコ株式会社)
    https://www.glico.com/jp/newscenter/pressrelease/44569/

    持ち運びに便利、泣いている赤ちゃんを待たせることなくすぐ授乳できる、調乳不要でだれでも授乳できる、というのが液体ミルクのメリット。双子や三つ子などの多胎育児ではとくに、液体ミルクがママパパの授乳ストレスを軽減しているという声も聞かれます。

    「液体ミルク」の飲ませ方とポイント

    液体ミルクを飲ませるときは、まず手を洗い、製品をよく振ってまぜ、消毒した哺乳瓶等に移しかえます。そして常温のまま飲ませます。
    お湯や水を加える必要はありません。
    開封後はすぐに飲ませ、飲み残しは雑菌が繁殖しやすいので与えないようにしましょう。

    基本的には常温で飲むものですが、寒い時期は液体ミルクが冷えていて、赤ちゃんが飲んでくれない場合もあります。そんなときは液体ミルクを湯煎する、胸と下着の間でひと肌に温めるなどするとよいでしょう。

    日本の液体ミルクは、紙パックやスチール缶に入れられていて、赤ちゃんに飲ませる時は哺乳瓶に移し替えが必要です。ただし、製品によっては専用のアタッチメント(乳首)が販売されており、液体ミルクの容器にアタッチメントを付けることで、哺乳瓶に移し替えることなく授乳できるものもあります。

    液体ミルクを上手に利用しよう

    災害をきっかけに日本でも広まった液体ミルク。ただ、災害時に普段飲み慣れていない液体ミルクをいざ飲ませようとしても、赤ちゃんが受け付けない可能性があります。普段から定期的に飲ませて慣れさせておくと、いざというとき焦らずに済むかもしれません。

    粉ミルクに比べると、価格が割高であることは難点ですが、日常の場面では育児の負担を減らせるという良さがあります。状況に応じて母乳・粉ミルクと、液体ミルクをうまく使い分け、少しでもママの気持ちの余裕をつくり、生活の充実度向上につながるとよいですね。