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突然の夜泣きが止まらない。もしかして「歯ぐずり」かも?

突然の夜泣きが止まらない。もしかして「歯ぐずり」かも?
生後半年頃に思い当たる理由もなく赤ちゃんが泣くようになったら、それは「歯ぐずり」かも知れません。歯の生え始めの不快さから起こる歯ぐずりについて、その原因と対処方法を紹介します。

  • 「歯ぐずり」とは一体どんなことなの?
  • 歯が生えるサインを見逃さないで
  • 歯ぐずりがはじまったらどう対処する?

    「歯ぐずり」とは一体どんなことなの?

    生後半年前後の赤ちゃんにこんな行動が見られることがあります。

    • 理由もなく夜泣きが始まる
    • 急にぐずることが増えた
    • とにかくいろいろなものに嚙みつく

    これらの行動は「歯ぐずり」と考えてもよいかも知れません。初めての歯が生えてくるときに周りの歯ぐきが影響を受けて赤くなったり、出血を伴うことがあります。これが痛かったり、むず痒かったりして、赤ちゃんが不快に感じてぐずるのが「歯ぐずり」です。この痛みやむず痒さは赤ちゃんにとっても初めての感触なので、なんだかわからずにイライラしてしまうのですね。

    また、歯が生えはじめる頃は夜泣きが始まる時期とも重なっているので、タイミングが悪いと夜泣きと歯ぐずりのダブルパンチで激しく泣く赤ちゃんもいるようです。

    歯が生えるサインを見逃さないで

    歯ぐずりかどうかを判断するには、歯が生えてくるサインを見極める必要があります。先ほども述べたように突然ぐずったり夜泣きが始まったりするのも歯が生えてくるサインですが、他にもいくつかのサインがあります。

    ◇歯ぐきが痛くて噛むこと(食べること)を嫌がる
    この場合は食欲が落ちてきていないかよく見ておきましょう。
    逆に、歯の生えるむず痒さを何か硬いものを噛んで紛らわせる行動になる場合もあります。やたらと周囲のものをかじっているのは、歯が生えつつある証拠と言えます。

    ◇よだれの量が増えてくる
    とくに歯が生え始めの頃はよだれの量が増えますが、まだよだれを上手に飲み込めないために大量に口からよだれが垂れてきます。スタイを取り換える頻度が多くなってきたなと思ったら、これも歯が生えてくるサインと見てよいでしょう。

    ちなみに歯の生える時期には個人差があります。早い子で生後6ヵ月頃から生え始める子もいれば、1歳近くになる子もいますが、だいたいは後6~8ヶ月の間に歯が生えてくるので歯ぐずりもその頃が多いようです。歯の生える時期は早くても、遅くても心配の必要はありませんが、どうしても気になる場合は1歳半検診頃に相談してみてもよいでしょう。

    歯ぐずりがはじまったらどう対処する?

    歯ぐずりは自然の流れとはいっても、ぐずぐずしている我が子を見ると何とかしてあげたいと思うのも親心。
    赤ちゃんの歯の痛みや不快感を少しでも落ち着かせる方法をいくつか紹介します。

    1.冷たいもので冷やす

    冷たいものを噛むと歯ぐきの痛みを緩和する効果があります。例えば冷やしたおしぼりなどを噛むと歯ぐきの痛みが和らぐとともに、口の中にモノを入れることで赤ちゃんが安心感を得られます。

    2.歯ぐきマッサージ

    新しく歯が生えてくる場所の歯ぐきは、歯に押し出されることで腫れが出やすく、柔らかくなることもあります。赤くなっている箇所を指で軽くマッサージしてあげると、赤ちゃんも安心できるようです。

    3.歯固め

    歯固め用に販売されている、プラスチック製やゴム製のおもちゃを活用するのもおすすめ。冷蔵庫で冷やして使うタイプだとより効果的ですが、冷凍するのは硬すぎてかえって危険なので避けましょう。

    また、最初の歯が生えてきたのを見つけたら、口の中を観察して歯医者さんに診てもらうのがおすすめです。できることなら1歳になる前に診てもらって、虫歯予防など、歯に関するアドバイスをもらうと安心ですね。その後も3~4か月に1度のペースで診てもらい、セルフケアが適切にできているかを確認してもらうのも、赤ちゃんがお医者さんに慣れるきかっけにもなって一石二鳥です。

    生後6ヶ月前後の赤ちゃんが、理由もわからず泣いていたり、夜泣きが増えてきたり、何かを噛んでばかりいたら「歯ぐずり」の可能性があります。赤ちゃんのお口の中をチェックして、歯ぐずりかもと思ったら、歯茎を冷やしたり歯固めを活用したりなどして上手につきあっていきましょう。