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一人っ子はワガママ!? 一人っ子ならではの特徴と子育てポイント

一人っ子はワガママ?一人っ子ならではの特徴と子育てポイント
一人っ子のパパママには「ワガママな子になるのでは」「兄弟がいないとかわいそう」などの悩みがあるようです。ここでは一人っ子の特徴と、 子育てのポイントについて紹介します。

  • 一人っ子家庭は増加傾向
  • 一人っ子にはどんな特徴があるの?
  • 一人っ子のメリットと子育てポイント

    一人っ子家庭は増加傾向

    2021年の「出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」(国立社会保障・人口問題研究所)によると、子どもが1人の夫婦(結婚持続期間15~19年)は19.7%。2002年の調査では8.9%だったので20年ほどの間で2倍以上になっています。

    ちなみに、子どもが2人は50.8%、3人は18.6%、4人以上は3.2%なので、一人っ子家庭の割合は2番目に多いという結果になっています。2021年と2002年の調査では、妻の調査時年齢が変わっているため単純比較はできないものの、晩婚化や高齢出産、女性の社会進出による育児と仕事の両立の難易度、そして子育ての経済的負担などにより、子どもが2人以上の家庭は減少傾向に。一人っ子家庭が増えている昨今、一人っ子家庭にはどんな傾向があるのでしょうか。

    一人っ子にはどんな特徴があるの?

    子どもの性格はどんな要因で決まってくるのでしょうか? 基本的には「生まれ持った気質」と「親からの接し方」それぞれの相互作用が性格形成に関わっていて、兄弟姉妹がいる場合は「親からの接し方」なども影響するようです。

    親にとって初めての子育てなので、とにかくすべてが初めての経験となるため何事も慎重に丁寧に進めていきます。そのため、子どもも慎重派でしっかりものになりやすい傾向に。もちろん個人差があるのですべてが当てはまるということではありませんが、一人っ子には以下のような特徴を持ちやすいと言われています。

    自己肯定感が高くなる
    兄弟姉妹と比較して劣等感を抱くことがなく、親の愛情を独り占めできるため自己肯定感を持ちやすい。

    想像力が豊かになる
    ひとり遊びが多くなるため、想像力が豊かに育ちやすい。

    大人との接し方が上手になる
    基本的に親や祖父母、親戚などの大人と接する時間が多くなるので、大人との付き合い方が自然と上手くなる。

    マイペース
    兄弟姉妹と競争するなど、彼らの都合で行動や考えを変えることもないため、自分のペースで行動する。

    一人っ子のメリットと子育てポイント

    大人の愛情を一身に受けて育つ一人っ子。ついつい過保護になり、ワガママで甘えん坊になってしまうのでは?と心配になるかも知れませんが、一人っ子ならではのメリットもたくさんあります。

    まず、兄弟姉妹に自分のペースを乱されることがないので、その子の生まれ持った気質が生かされやすいという面があります。また、大人に囲まれて育ち、小さいころから大人と対等に話をすることで、心が安定しやすい傾向にあります。

    そして、一人っ子のほうが経済的にも余裕を持ちやすいため、教育費や旅行などの遊びの面でも負担が小さく、親がその子だけに注力できるので、じっくりと向き合った子育てになるメリットも。

    一人っ子の子育てでもっとも注意しておきたいのは、やはり甘やかし過ぎること。例えば、欲しがるものをすべて買い与えたり、好きなようにやらせるなど、子どもの言いなりになるのはNG。なんでも思い通りになると思わせずにダメなものはダメと教えることも大切です。

    また、過保護・過干渉は子どもの自立を妨げてしまったり、子どもの反発を招いたり、子どもの将来に影響を及ぼす可能性があります。失敗から学ぶこともあるので、まずはサポートなしで見守り、一人では難しそうなことには部分的にサポートするだけにとどめるようにしましょう。親の価値観の押し付けにも気をつけたいですね。

    一人っ子でも兄弟姉妹がいる子でも個性は百人百様です。他の子と比べることなく、その子の持つ個性や興味を理解して、上手に伸ばしてあげるようにしましょう。