必要な人に必要な支援を「令和6年能登半島地震 支援情報ナビ」

パパ最初の一歩は『父子手帳』から

父子手帳

『イクメン』に続き、『イクボス』なる言葉も出没し、パパの育児参加意識に加え、それを応援・支援する世の中になりつつあるのを実感しませんか? そんな中、全国の自治体で発行・配布し始めている『父子手帳』が注目を浴びています。

そもそも『父子手帳』って?

どの自治体でも必ず配布している母子手帳は、正式名称を「母子健康手帳」といい、母子保健法に定められ発行されています。妊婦健診や赤ちゃん誕生の際にも必要になってくるものなので、知らない人はいないでしょう。一方の父子手帳は、自治体が独自で発行している父親向けの育児冊子です。各自治体によって様々な工夫が凝らされていて、最近のイクメンブームとともに世の中に広まってきているものです。過去には育児は母親がするものという考え方が主流でしたが、今では父親のワークライフバランスや、育児参加も積極的に支援する流れも定着しつつあると言えそうです。

『父子手帳』気になる中身は?

父子手帳には、パパも知っておきたい子育てに必要な知識や、妊娠中の母体の変化、生まれた我が子の成長を記録できるコーナーなど、各自治体の工夫により様々な情報が幅広く掲載されているようです。例えば……

・父親としての心構え、子どもとの関わり方
・仕事と育児とのバランス
・妊娠から出産までの母体の変化や、その時々の妻への接し方
・入院前後や産後の手続き
・月齢別育児の基礎知識
・赤ちゃんの1日
・我が子のとっておきの写真を貼っておくページ
・我が子の成長記録
・先輩パパの体験談

女性は、自身の妊娠ということで、体の変化やお腹の赤ちゃんの存在感も身をもって感じられるので、妊娠がわかった時からすでに母親としての認識を強く持っています。一方で男性は、妻から妊娠を告げられても少し現実味が薄く、赤ちゃんが生まれてきて初めて父親になったことを実感することになるのかもしれませんね。父子手帳は、主に初めて父親になる人に、妻の妊娠・出産、生まれてくる赤ちゃんとそれを取り巻く環境について解説してくれる頼れる存在なのです。