子育て中にイライラするのはなぜ? イライラ解消テクニック
もっと心穏やかに過ごしていたいのに、なぜか普段よりもイライラしてしまう・・・必要以上に子どもを叱ってしまい自己嫌悪に陥るママも多いのではないでしょうか。ここではそんなイライラの原因や試していただきたいイライラ解消法について紹介します。
- 子育て中のイライラの原因とは
- 子どもの成長にイライラは悪影響がある?
- 意外に気づいていない「イライラ」の原因
- イライラ解消と予防のテクニック
- 怒りのスイッチが入る前に、いったんその場を離れてみる
- ゆっくり深呼吸をして呼吸を整える
- 相手のよいところを書き出してみる
- 怒らない人や尊敬する人を思い浮かべてみる
子育て中のイライラの原因とは
いつもなら気にも留めないちょっとしたことが気になってイライラしたり、自分ではどうしようもなく不安定な心持ちになってしまう。子育ては想像していた以上にたいへんで、孤独な作業の連続です。産後に情緒不安定になってしまうことは多くのママが経験することですが、子育てのイライラには原因があるのでその原因をきちんと認識して改善に努めることが大切です。
産後すぐにイライラが起きた場合は「マタニティブルーズ」の可能性が高いようです。産後、身体の変化が一挙に重なったことによる一過性の軽いうつ状態になってしまっている一種の生理的な症状です。じつはこのマタニティブルーズ、日本では産後ママの約3割が発症していますが、ほとんどの場合は時間の経過とともに落ち着いていきます。
問題は、イライラがマタニティブルーズ以外の原因で起こる場合。医学的に解説すると脳は8つの番地に分かれていて、それぞれ「思考系」「伝達系」「理解系」「運動系」「聴覚系」「視覚系」「記憶系」「感情系」です。
そのうち、聴覚(聞く)・視覚(見る)・理解する・記憶するの4つは情報をインプットする能力、運動する・思考(考える)・伝達(話す)はアウトプットする能力です。最後の「感情」の脳番地だけがインプットとアウトプットの両方に関わってきます。脳の弱い部分を刺激されると脳が「対応できない!」と感じ、それが不安となってイライラや怒りの感情としてアウトプットされようです。
子どもの成長にイライラは悪影響がある?
育児のイライラを子どもにぶつけてしまうと、子どもも他の誰かに自分のイライラをぶつけることを覚え、乱暴な態度で接するようになります。イライラの多い育児はいずれ「いじめ」につながるとも言われています。
また、イライラしてしまうのは「こうしなくてはならない」という子育てに対する強迫観念があったり、集団から外れたくないという心理状態であったりする場合が多いそうです。そうした親は、自身の考えとは異なる言動をする親や子どもと関わりを持たないように我が子にも働きかけてしまいます。そんな親の気持ちを汲み取った子どもも同じように行動し、それがいじめの始まりになってしまうケースもあります。
イライラは負の連鎖を引き起こしてしまうもの。1~2回程度であれば悪影響を及ぼすことはありませんが、繰り返してしまうと、子どもが自分を責めたり、親の顔色を見ながら行動するようになったりといった影響をもたらす可能性があります。
意外に気づいていない「イライラ」の原因
イライラに上手く対処していくには、その原因を知ることが大切です。つい、目の前で起きていることを原因と思いがちですが、イライラの原因は他にあることが多々あります。たとえば、夜眠れなくて生活のリズムが崩れているからだったり、昨日の出来事を引きずって怒りやすくなっていたり。まずは不満に思っていることを書き出してみましょう。自分のイライラの原因が見えてくると思います。
ちなみに、ママがイライラする原因のひとつとして、パパや男の子など「異性」という事情もあるようです。これには男性と女性で脳の働きの違うことが関係していると考えられています。女性は比較的話を聴けるものの、男性はあまり聴くのは得意じゃない。ママがパパや息子の話を聴いてあげるように、パパや息子にも自分の話を聴いてほしい欲求があるから「なんで話を聴いてくれないの?」と怒るわけです。
また、肩こりや偏頭痛のある人も怒りやすいようです。イライラしている時はたいてい身体のどこかに痛みがあったり、慢性的に寝不足だったりしますが、これは脳の「思考系」のキャパシティがなくなっているところに、新しい課題が入ってくるために「わからない!」という状態になってしまうようです。
イライラ解消と予防のテクニック
イライラしてしまった時、みなさんはどうしていますか? 子育てに限らず使える方法だと思いますが、イライラした時に心を静めるためのテクニックをいくつか紹介します。
上手に活用して、イライラしやすい脳の使い方のクセを変えていきましょう。そして辛いイライラは自分ひとりで抱え込まず、家族や周囲にも打ち明けて助けてもらうようにしましょう。地域の子育て支援施設などを利用するのもよいでしょう。