子どもの預金口座をつくりたい!タイミングや注意することって?
子ども名義の預金口座ってどんなきっかけやタイミングでつくればよいのでしょうか?気を付けなければいけないことってあるの?子ども名義の預金口座開設にまつわるポイントを紹介します。
- 子ども名義の口座を開設するきっかけ
- 口座開設に必要なものと注意点
- 上手に子ども名義の口座を運用するコツ
- 親権者の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)
- 子どもの本人確認書類(マイナンバーカード、パスポート、健康保険証+母子手帳、など)
- 子どものマイナンバーが確認できる書類(個人番号カード、通知カード、個人番号記載の住民票の写しもしくは住民票記載事項証明書など)
- 印鑑(届出印)
- 最初に入金する現金(いくらでもOKですが、赤ちゃんが生まれたときの体重と同じ数字を入金して記念にするという方法もあります)
- 親子関係がわかる証明書(住民票、戸籍謄本または戸籍抄本、子どもの健康保険証+母子手帳など)
子ども名義の口座を開設するきっかけ
基本的に子ども名義の口座はいつでも開設できますが、早い親子は、なんと生後1か月以内につくってしまうのだそうです。それは頂いたお祝いを入金したり、子どもの教育資金の貯蓄や将来使えるようにと積み立てを始めるよいきっかけだから。その他、よくあるタイミングとしては、幼稚園入園時や初めてお年玉をもらった時、児童手当を受給した時などでしょうか。
ただ、最近は金融犯罪の増加を背景に口座開設の条件が厳しくなり、銀行での本人確認などの管理が厳しくなっているそうです。また、お年玉や児童手当であっても、年間110万円を超えるような金額を子ども名義で貯金する場合は、贈与税などの税金問題が発生する可能性があったり、子どもが成人すると子ども名義の口座からお金を下ろすときに、本人でなければ手続きできなかったりするので、注意が必要です。教育資金を積み立てる目的で口座をつくるのであれば、親名義の口座を利用した方がよいかもしれませんね。
金銭教育を目的とする場合は、子どもがある程度金銭感覚を持つようになってから。たとえば小学生ごろになって、おこづかいを渡すようになった時、いっしょに銀行窓口に足を運んで口座をつくるのはいかがでしょう。いずれにしても、親が子どものために、お金について何かを残してあげたいと考え始めた時が、子ども名義の口座を開設するベストなタイミングだといえそうです。
口座開設に必要なものと注意点
子ども名義の口座開設に必要な持ち物は、次のとおりです。
必要書類や手続きは金融機関によって違いがあります。来店予約が必要な金融機関もあるので、事前に確認してしっかり準備をしておきましょう。今はオンラインで口座開設できる金融機関もあります。子どもを連れて行かなくて済むのは助かりますね。
口座開設の際は、銀行から「口座を開設する理由」を聞かれます。好ましくない返答をしたり、過去に親の口座が犯罪に悪用されていたりする場合は開設拒否されることがあります。子どものおこづかいやお年玉の管理のためなど、理由をしっかり準備しておきましょう。
また、口座開設時には「暗証番号」が必須です。その場で考えると子どもの誕生日など他人から簡単に推測されやすい番号になりがちです。前もって考えておくことも大事なポイントです。
その他、どの金融機関で口座を開設するかも難しい選択ですが、まずは子どもに自分でお金を管理するという自覚を持たせるために、歩いて行ける場所に支店がある銀行や郵便局がおすすめです。
そして、いずれ進学や引っ越しがあることも想定して、全国展開している金融機関やネットバンクなどを選択しておくことも重要なポイント。目的に合わせて、開設前にじっくり検討しておきましょう。
上手に子ども名義の口座を運用するコツ
子ども名義の口座を上手に運用するコツは、「親のお金は入れない」こと。子ども名義の口座を開設したら、親のお金とは明確に使い分けるようにしたいものです。使用目的以外の用途では出金しないように、子ども名義の口座はあくまでも子どもに関するお金だけを管理するようにしましょう。
また、金銭教育を目的とした口座であれば、ある程度の年齢になれば子ども自身で管理させることも必要です。親が「今月はこれだけ」とお金の使い方を決めてしまうと、子どもの金銭教育にはならないから避けたいという意見も。失敗から学ばせるというスタンスも大事なのだそうです。
ちなみに2016年から始まった「ジュニアNISA」は2023年末に終了し、2024年以降はジュニアNISAの口座開設はできなくなりますが、制度の一部が変更(18歳になるまでの払い出し制限が解除、ロールオーバーによって成人になるまで非課税での運用が可能)となるため、廃止が決まった後、ジュニアNISAの口座数が増えているのだとか。2023年までに利用していた人は2024年以降も継続利用できるので(2024年以降の新規投資は不可)、子どもの非課税投資枠を使って投資をしたい方は、今のうちに口座開設・投資をしておくとよいでしょう。
大学に進学するときや運転教習所に通おうと思ったとき、結婚するとき……お年玉などをコツコツ貯めた自分名義の通帳を渡されて、感激した経験を持つ人も少なくないのではないでしょうか。いつその口座をバトンタッチするかを考えることも、子ども名義の口座を運用するポイントかもしれません。