子どもの花粉症とその対策
子どもの花粉症治療
治療によく用いられるのは抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などの内服薬、点鼻薬や点眼薬です。内服薬は小さい子どもが飲みやすいシロップなどもあり、年齢や症状に応じて処方してくれます。
5歳以上の場合は「舌下免疫療法」という治療もあります(5歳未満の乳幼児に対しては使用経験がなく、安全性が確立されていないようです)。アレルゲンの含まれる薬剤を舌の下に数分間置いて体内に取り込み、体にアレルゲンを慣らしていきます。花粉が飛散している時期を避けて投与を開始し、定期受診しながら3年以上継続して治療を行います。アレルギー症状を根本から改善する効果が期待できる治療として注目されています。
鼻づまりやくしゃみの症状が辛い場合、処置中に動かずひとりで座っていられる小学校中学年以降であれば、「レーザー治療」も可能です。鼻粘膜の表面をレーザーで照射することで、鼻の中の空間を広げ鼻づまりが解消したり、粘膜が硬くなり花粉の付着や抗原の侵入を抑えたりします。出血や痛みもほとんどないので術後に学校に行くことも可能です。花粉症の症状が出ない時期に治療します。
なお、これらの治療は保険が適用されるので、花粉の飛散が始まる前に医療機関に相談してみましょう。