子どもの乗り物酔い対策~楽しいお出かけのためには?
一般的には子どもに症状が現れることの多い乗り物酔い。子どもの車酔いがひどくてお出かけがしづらいというご家庭も多いのでは?乗り物酔いが起こるしくみから対策法までを紹介します。
- 乗り物酔いとは?どうして起こるの?
- 乗り物酔い対策~事前準備編
- 乗り物酔い対策~当日編
乗り物酔いとは?どうして起こるの?
乗り物酔いとは、乗り物の揺れや加速・減速により空間識や平衡感覚の感覚情報に乱れが生じ、三半規管のバランスが取れなくなった結果起きる、自律神経失調状態のことだそうです。
一般的には車など横揺れが強い乗り物よりも、船など縦揺れが強い乗り物の方が酔いやすく、大人より感覚が敏感で不安定な子どもの方がなりやすいと言われています。
ちなみに、3歳未満は脳が未発達であるため、ほとんど乗り物酔いをしないと言われています。
乗り物酔いにはどんな対策を行えばよいのでしょう。
乗り物酔い対策~事前準備編
乗る前にできる対策として、まず寝不足は厳禁です。
子どもは、前日にどんなにテンションが上がっていてもぐっすりと眠らせましょう。疲れていると体調が万全とは言えないため、いつもなら酔わないような場合でも、酔ってしまう可能性が高まります。
また、大切なのは食事。空腹でもダメですし、逆にお腹いっぱいの状態もよくありません。消化のよいものを適度に食べさせてから出発することを心掛けたいですね。
乗り物酔いに効果的な食べ物
乗り物酔いに効果的な食べ物としてオススメなのが、キャンディやチョコレート、ガムです。
キャンディやチョコレートは血糖値を上げて、脳を活性化させる効果があるのだそう。また、噛むことによる覚醒効果も酔いの予防につながるとされています。
乗る前に用意しておくとでしょう。
乗り物酔いの激しいときはお薬を
乗り物酔いが激しくどうしても不安なときには酔い止め薬を飲ませるのも効果的です。水なしで溶けるタイプ、ドリンクタイプなど、3歳から飲める薬が市販されています。
薬そのものの効果はもちろん、「これを飲んだから大丈夫だよ!」と言ってあげることで暗示がかかり、心理的に落ち着くという相乗効果も期待できるのだそう。
そして、いざというときのためにエチケット袋や汚れものを入れるビニール袋、タオル、着替えも忘れずに用意しましょう。
乗り物酔い対策~当日編
続いて当日、実際に乗っている時に気を付けたいことを紹介します。
まず子どもには前方に見える、遠くの静止した景色を見せるようにしましょう。
車内で本やテレビなど一点を見つめていると乗り物酔いをしやすいのは、車外を見ていないので揺れの予測がつきにくく、揺れに対する体の準備ができないからだそう。
また、パパやママが自家用車を運転する際には、“安全運転”を心がける、これが意外と大切なことです。急に発進したり、停止したり、ハンドルを切ったりすると必要以上に頭が揺さぶられて乗り物酔いをしやすくなってしまいます。
同乗者が心理的にも不安にならない“安心運転”が乗り物酔いにもたらす効果は大きいのだということを胸にとめておきましょう。
そして、子どもにとって何より安心するのは、家族やお友達との楽しい会話です。一緒にお気に入りの歌を歌ったり、みんなで笑い合ったり。「あれ、いつの間に到着したの!」なんて言い合えるようなリラックスできる環境を作ってあげられるといいですね。