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コロナ禍の立ち会い出産・事前確認のポイント

コロナ禍の立ち会い出産・事前確認のポイント
新型コロナウイルス感染防止対策として、ほとんどの病院で立ち会い出産について中止や制限が設けられてきました。制限している病院で立ち会い出産を希望する場合の確認事項や条件などを紹介します。

立ち会い出産を希望する場合、事前に確認しておきたいこと

立ち会い出産とは、一般的にはパートナーや配偶者が陣痛から妊婦さんに寄り添い、分娩室に入り赤ちゃんの誕生を迎えることをいいます。立ち会い出産は何といっても妊婦さんの安心感に繋がり、立ち会った人とともに新しい命の誕生を実感できて、家族の絆がより深まる点がメリットです。

立ち会い出産を再開する病院も増えていますが、多くの病院で何らかの制限を設けています。立ち会い出産を希望する場合は、次のことを事前に確認しておきましょう。

確認事項
◇立ち会いできるのは誰か?
◇陣痛室は立ち会いOKか?
◇分娩室でどのくらいの時間、立ち会いできるか?
◇分娩室に持ち込んでよいもの(カメラ、ビデオなど)は?
◇病院内での飲食について
◇新型コロナウイルス検査はいつまでに受けるとよいのか?

また、当日、慌てることがないように配偶者やパートナーには事前にお産の流れについても把握しておいてもらうことが大切です。

立ち会い出産がOKでもさまざまな条件がある

立ち会い出産を再開した病院でも、さまざまな条件があるようです。いくつか抜粋して紹介します。
◇原則、立ち会いは夫、もしくはパートナーの1人
◇新型コロナウイルス検査を受けて陰性と確認されている
◇立ち会い者は毎日検温をチェック表に記入して立ち会い当日に持参する
◇来院時に37.5度以上の発熱や、喉や咳の痛みがない
◇分娩室入室後は外出不可(外出する場合は立ち会い終了)
◇直近2週間以内で海外渡航歴がない
◇直近2週間以内で感染者と濃厚接触していない
◇直近2週間以内で大人数での飲み会や換気の悪い場所に行っていない

立ち会い出産の条件は産院によって異なります。立ち会い当日はもちろんのこと、出産予定日までの直近2週間以内の行動もかなり制限される場合が多いので、事前に確認しておく必要があります。妊婦さんと赤ちゃんの安全を確保するため、必ずしもイメージしていた分娩が叶わないかもしれません。ふたりできちんと話し合って同意したうえで申し込むようにしましょう。

立ち会い出産が難しい場合はビデオ通話が可能かなど確認を

立ち会い出産ができない場合は、病院によってスマホの通信アプリのビデオ通話機能などでリモート立ち会い出産ができたり、分娩後の撮影がOKだったりする場合があるので確認しましょう。

一人で出産を迎えたり、入院中に家族や友人と会えなかったりすることは、妊婦さんにとってとても寂しく不安なものです。でもそんなときだからこそ、配偶者やパートナー、家族からのメッセージや励ましが、妊婦さんの活力になります。コロナ禍で、まだまださまざまな制限を強いられる立ち会い出産ですが、出産前後にやりとりしたメールや手紙、ビデオメッセージなどをあとで見ながら、「あのときは不便だったよね」と思い出話ができる、そんな時間を刻みたいものです。