子育てで親も成長している!? 育児で伸びるビジネススキル
仕事から離れて日々の子育てに追われていると、なんとなく社会から取り残されたような気持ちになるママパパがいるかもしれません。でもじつは子育ての経験で得たスキルは、ビジネスにも活かせるといわれています。子育てを通して得られるスキルについて紹介します。
- 子育ては究極の「マルチタスク」
- 子どもらしい言動からも学べることがたくさん!
子育ては究極の「マルチタスク」
育児中は日々子どもと向き合うだけで手いっぱいで、自分自身のことに時間を割く余裕がなくなってしまいます。授乳、おむつ交換、食事を作って食べさせる、室内遊びをする、公園に散歩に行くなど子どものお世話はやることがたくさんあります。しかもそれらと並行して家事などもやっていかなければなりません。
自分の時間が奪われて、スキルアップの機会がなくなってしまうように感じているかもしれませんが、じつは子育てによりビジネススキルも鍛えられているのです。
たとえば、子育ては「マルチタスク(同時並行で複数のタスクを行う)」の最たるもの。毎日限られた時間のなかで育児と家事のマルチタスクをこなしているうちに、ビジネスでもさまざまなことを同時進行できるようになるでしょう。物事を効率的に進める「段取り力」が磨かれ、有効な時間の使い方ができるようになっているはずです。
突然訪れる子どもの怪我や体調不良への対応は「トラブルシューティングスキル」が得られ、ビジネスにおけるアクシデント対応にも活かせるでしょう。
また、思うようにならない子どもを相手にすることは、他者とのコミュニケーションが必要になるビジネスにもどこか似ています。子育てに向き合うことで、忍耐力や柔軟性、寛容性、それに決断力も養われていくのです。
子どもらしい言動からも学べることがたくさん!
子育てで得るスキルに加え、子どもから学べることもたくさんあります。大人になると周囲の目線を気にしたり、人と違うことを気にしたりしますが、子どもは違います。子どもはただ無邪気に遊んでいるだけにも見えますが、じつは人がよりよく生きる大切なポイントをしっかりつかんでいるのです。
できるまで繰り返し同じことをする
子どもはできないことがあると、できるまで何度も同じことを繰り返します。一方、大人はあっさり諦めてしまったり、他の方法を探してみたりしてしまうことがあるのではないでしょうか。幅広い選択肢を持つことは必要なことですが、子どものようにできるまで継続して努力する姿勢は、忘れずにいたいものです。
みんな平等!
子どもは人を区別したり差別したりするための情報を持っていないので、みんなに分け隔てなく接することがきます。大人は、つい自分と同じような価値観や世代、環境の人と一緒にいることが多くなってしまいますが、その枠を取り払ってみることで、新しい発見があるかもしれません。
「うれしい」「ありがとう」を素直に表す
たとえば、人から褒められたときに「私できるんです!」などと肯定すると、「うぬぼれている、調子にのっている」と思われることがあるかもしれません。かといって謙遜すると、せっかく褒めたのに否定されたと相手を嫌な気持ちにさせてしまう場合もあります。
褒められたときは子どものように素直に喜びましょう。「ありがとうございます!」と答えたらイヤな気持ちになる人は少ないはず。「褒めてよかった」と思ってもらえるのではないでしょうか。
「子どもを育てることによって、子どもによって育てられる」というスタンスで子育てに臨めば、いままで「苦労」「厄介」としか思えなかったものが、一味違う「喜び」や「感謝」に変わるかもしれませんね。