どうにかしたい!子育てのイライラからくる怒りの対処法
子どもの言動についイライラして怒ってしまう・・・どうにかしたいと悩んでいるパパママも多いのでは?怒りのメカニズムと対処法について紹介します。
- 「怒りのメカニズム」を知ることで怒りはコントロールできる!?
- 「怒り」をコントロールする時のポイント
- ・「大人から子どもへ」「上司から部下へ」「先輩から後輩へ」というように、高いところから低いところへ向かう
- ・身近な関係になるほど強く大きくなる
「怒りのメカニズム」を知ることで怒りはコントロールできる!?
子どもがいうことを聞かなかったり、わがままをいったりした時に、イライラして感情的に怒ってしまい、後から自己嫌悪や反省した経験ありませんか?こういった「怒り」は子育てだけではなく人間関係においてもあまりよくないことはわかっているし、冷静に対処したいとも思いますが、なかなか難しいですよね。
イライラからくる怒りはメカニズムを理解することでコントロールできるといわれています。まずは怒りのメカニズムについて紹介します。
たとえば、自分の子どもがふざけて飲み物をこぼしてしまった場合、とくに慌ただしい朝の時間は「何やってるのよ!気をつけなさい!」「時間がないのに!」と怒鳴りたくなる時がありますよね。それでは子どものお友達がふざけて飲み物をこぼしてしまった場合や、休みの日で時間に余裕がある日は、同じように怒るでしょうか?
じつは「子どもが飲み物をこぼした」といった事象自体に、怒りをもたらす直接的な原因はありません。「こうありたい」「こうあってほしい」といった自分のなかにある想いや観念、価値観、思い込み、期待、そういったものが自分の基準から外れた時にイライラの原因になるといわれています。
朝出かける時間までに準備が必要(自分が考える予定)で、食事を問題なくスムーズに終えたい(子どもへの期待)、といった自分の基準に対して、思ったとおりに動いてくれない結果、イライラして怒りがこみあげてきます。
そして、自分の基準は状況に応じて変わります。子どものお友達に対しては寛容にできても自分の子どもには厳しかったり、休日の時間がある時はやり過ごせても平日の忙しい朝には腹が立ちます。つまり、怒ることは自分自身で選択している(≒自分でコントロールすることができる)のです。
他の感情と比較して、怒りの感情は強いエネルギーがあり、周囲に影響しやすいといわれています。
また、怒りのパターンとして以下の傾向が見られるといわれています。
「怒り」をコントロールする時のポイント
このような「怒りのメカニズム」を理解し、次のようなポイントで怒りをコントロールしやすくなるといわれています。
怒りの感情につられて反射しない
怒りの感情のピークは最初の約6秒といわれています。イライラや怒りを鎮めるためには、先立つ感情的な怒りに反射せず、思考を優位にすることが大切です。怒りの感情の兆しを感じたら後述の対処法を実行することで、最初の約6秒を乗り切り冷静に対応するのです。
間を置く
怒りを覚えたら、とりあえず頭のなかで「1、2、3、」と数を数えてみたり、自身が感じている怒りの度合いを点数化してみたり、トイレに行くなど物理的にその場から離れてみたり、間を置くことで反射を抑制し、思考を優位にします。
コーピングマントラ(切り抜けるための呪文)を唱える
怒りの感情に気づいたら、心のなかでコーピングマントラを唱えましょう。たとえば「きっと何か理由があるはず。どうしてだろう?」「大丈夫!いったん落ち着こう」「仕方がない」など、自分の気持ちが落ち着くものであればどんな言葉でも大丈夫です。
ポジティブフォーカスして落ち着く
イライラから目をそらして、子どものよいところに目を向けます。部屋に飾られた子どもの写真を見たり、子どもを愛おしい、微笑ましいと感じたエピソードを思い出して落ち着きます。
相手の気持ちを考えてみる
子どもの立場になって自分がいわれたらどのように感じるかを考えてみます。たとえば「ちゃんと宿題しなさい!だからテストの点数が悪いのよ!」という一言。もし子どもに「もっとお料理の練習したほうがいいよ。ご飯おいしくないから」といわれたらどうでしょうか? 相手の気持ちを考えると、子どもへの対応や伝え方が変わってきます。
怒りの基準を思考して見直す
自分のなかでイライラや怒りにつながる基準が存在しているのかを考え、その基準について客観的に考え直してみます。飲み物をこぼしてしまう事象について、子どもの年齢を考えたら怒るほどのことでもない、と考えを整理できたら、飲み物の置く場所を考慮したり、子どもを怒るのではなく、飲み物をこぼさないように注意する行動について伝えられたりできます。
イライラや怒りの感情は自然なもので悪いことではありません。怒りの感情に気づいたら、まずは自分に合った方法で衝動を抑え、思考してから対応することが大切です。
また、子どもがわがままを繰り返したりイヤイヤとぐずりがちの時は、子どもへの関わりを増やしてみましょう。たとえば、子どもがひとりでご機嫌に遊んでいる時間はママにとっても休憩時間になりますが、そういったタイミングこそ声をかけて一緒に遊んだり、遊びの幅を広げたりと、一緒に関わって楽しい時間を過ごすとよいそうで、自然とぐずりが軽減していく効果があるとか。子どものイヤイヤが減ればイライラも減るはず。ぜひ試してみてください。