子育ての不安や悩みは誰に相談する?
子どもの成長を見ることは喜びが多い反面、想像以上にたいへんで悩みも尽きないもの。そんな子育ての悩みは誰にどんな風に相談したらよいのでしょうか。そんなママパパの悩みや相談先について紹介します。
- 誰に相談するかでメリットやデメリットが違う!?
- 自治体の子育て支援センターを上手に活用して
誰に相談するかでメリットやデメリットが違う!?
子どもの成長速度に比例して増えていくのが子育ての不安や悩み。とくに初めての子育てならどうしたらよいか途方に暮れてしまうママパパも多いと思います。
そんな子育てに関する不安や悩みを解消する方法のひとつが、誰かに「相談する」ことです。「誰かに相談するのは当たり前!」と思う人もいるかもしれませんが、誰にも相談できず一人で抱え込んでいるママパパは意外に多いようです。
では、誰に相談するのがよいでしょうか。「共感してほしい」「具体的な答えがほしい」など相談する目的は人それぞれですが、ここでは、一般的な相談相手のメリットデメリットを紹介します。
パートナーに相談する
子どもの成長も一緒に見守ってくれているもっとも身近な存在。異性の視点からの意見も得られる点も大きなメリットです。一方で、「育児はおまかせ」「育児のことはよくわからない」というパートナーも少なくないようです。そうしたパートナーの場合は、せっかく悩みを打ち明けても理解されず、アドバイスも得られないとなると逆にストレスになってしまいます。
母親に相談する
子育てにおける大先輩。自分の母親であれば気を遣うことなく相談できるうえ、親身になって相談に乗ってくれる相手です。甘えられる相手であるがゆえに、お互いが遠慮のない物言いでケンカに発展してしまうこともあるので気を付けましょう。
友人やママ友に相談する
同じぐらいの子どもがいれば共感できる点も多いため、お互いの子育ての話で盛り上がれる相手です。受け止めて共感してくれる相手であれば、愚痴や悩みを話すだけでも気持ちがスッキリします。ただし、家庭状況を詳しく話し過ぎてしまうと経済状況や教育方針などの違いでお互いの子どもを比べてしまう可能性も。プライベートな内容に踏み込み過ぎず、他の家庭と比較しないよう注意が必要です。
インターネット・SNSで情報収集する
SNSなどインターネットは、思い立ったときにいつでも気軽に子育て情報を得られるという点で優れています。また、家族や友人など知り合いには相談しにくいことも顔が見えない相手なら言えることも。その反面、正しいことや間違っていること、客観的なことや主観的なことなどの情報が氾濫しているので、自分にとって必要な情報を取捨選択するスキルが必要になります。ひとつの意見だけを見て判断せず、いろいろな意見を踏まえ、複合的に判断しましょう。
自治体の子育て支援センターを上手に活用して
昨今、 3歳未満の子育て家庭の6割から7割が、保育園や幼稚園に預けず自宅で保育しています。また、地域との関わりの希薄化、生まれ育った地域外での子育て家庭増加に加え、男性の育児参加が少ないなどの理由から、子育てが孤立化して母親の不安や負担感がますます増えているようです。
このような環境のなか、相互交流や子育ての不安や悩みを相談できる場として提供されているのが、各自治体の「子育て支援センター」。国と自治体が共同で進める「地域子育て支援拠点事業」のひとつです。
子育ての悩みを相談することで、「話を聞いてもらえた」「悩んでいるのは自分だけじゃない」と認識できるだけでも安心感につながります。また、保健師や子育てアドバイザー、保育士など、専門家やプロのアドバイスを得ることで不安や課題を解消できるかもしれません。
何度か継続して相談したい場合、同じ担当者が対応できないことが多いという点はやや難点ですが、都度、違うプロの意見を聞けるというメリットとして捉えることもできるでしょう。
さらに、同月齢くらいの子どもを持つママ達が集まる場でもあるので、ここで知り合ったママ友と子育ての情報交換もできるようになりますよ。
子育てに「正解」も「完璧」もありません。他人と比べたりせずに、できる範囲でやればよいのだと自分を肯定してあげましょう。そして、子育ての悩みは一人で抱え込まず、相談できる相手や頼れる場所を見つけて話すことをおすすめします。