マタニティ下着はいつから？ 何を揃える？

ブラトップなどを使っている人も多いですが、やはりマタニティ下着は楽で過ごしやすいもの。いつからつけるべきか、妊婦帯をつける時期、ショーツなど揃えるものや時期について紹介します。

• マタニティ下着の特徴
• いつから使えばよい？
• 何を揃えるとよい？

マタニティ下着の特徴

妊娠前はデザイン性や体型補正の観点で選んでいた下着ですが、妊娠するとちょっと目的が変わってきます。いわゆるマタニティ用の下着には、以下のように妊婦さんならではの事情を考慮した優しい機能がたくさんあります。

妊娠初期から産後まで使えるデザイン
妊娠初期から産後まで、身体の変化に合わせてずっと使えるようにデザインされているのがマタニティ用ならでは。経済的にもうれしいですね。

刺激や締め付けは最小限に
妊娠するとホルモンバランスが変化するために、皮膚が乾燥しやすく敏感になってくるのでちょっとした刺激から痒みやかぶれが起きることも。そのためマタニティ下着は刺激が少なく、締め付けが起きないように伸縮性の高い素材が採用されています。
ほかにもブラジャーならカップ部分に授乳口が作られていたり、ショーツならお腹を冷やさないようにハイウエストになっているなど機能面も充実。さらにマタニティブラは全体をソフトに包み込みながらも形が崩れるのを防ぐ効果が期待できます。

いつから使えばよい？

マタニティ用と言うとお腹が目立ってきてから着用するイメージを持つ人が多いかもしれませんが、マタニティ下着は妊娠が判明したら着用し始めましょう。とくにアンダーウェアは早めの装着がおすすめ。ローウエストの小さな下着は下半身の締め付けによりつわりを悪化させる可能性があるだけではなく、お腹を冷やす原因にもなります。また、妊娠初期はバストの大きさに変化がみられなくても張りを感じたり、乳頭に刺激を受けやすくなったりします。しかも数週間のうちにサイズが変化してくることもあるので、マタニティブラも妊娠初期からとり入れたほうがよいでしょう。

妊婦さんの体型は、次のように大きく変化します。それぞれの変化に合わせて妊婦さんを守ってくれるのがマタニティ下着なのです。

妊娠初期
女性ホルモンの働きで乳腺が発達してくることにより、バストの張りを感じはじめる時期。乳頭が刺激を受けやすくなるためにいつものブラジャーが不快に感じることも。
また、ホルモンの分泌も増えて骨盤が広がることで、お尻が大きくなったと感じたりします。

妊娠中期
授乳に向けた準備が体内ではじまるのでバストサイズが大きくなり、重く感じてきます。
お腹のふくらみも目立ってきて、アンダーバストもサイズアップ。女性ホルモン「リラキシン」の分泌量が増えて、分娩に向けて骨盤も開いてきます。

妊娠後期
体型の変化が顕著で、バストもお腹もヒップも一段と大きくなります。あわせて体重もぐんと増えていきます。
授乳の準備が整ってくるためバストサイズが変わってくる人も多くみられます。さらに乳頭から分泌物が出てくることもあります。

何を揃えるとよい？

揃えておきたいマタニティ用の下着としては、マタニティブラ、マタニティショーツ、妊婦帯（にんぷたい）などがあります。

マタニティブラにはいくつか種類があり、バストを圧迫しすぎない「ハーフトップ」、カップ部分の前立てがクロスしたカシュクールタイプの「クロスオープン」、前側に着脱用のボタンがついた「フロントオープン」、カップとストラップをスナップなどで留めるタイプの「ストラップオープン」など、それぞれに特徴があるので、自分が使いやすいデザインのものを選ぶとよいでしょう。妊娠初期から産後までは体型の変化が大きいので、ストレッチ性に優れた、肌に優しい素材のものが安心です。

妊娠中は血液の循環が悪くなるために冷えやすくなるのですが、その冷えを感じにくくなるため、マタニティショーツはお腹部分を冷やさないようおへその位置までしっかりホールドされるものがおすすめ。そして、ウエスト部分のゴムの締め付けがなく、鼠径（そけい）部の圧迫がないものを選びましょう。

だんだんお腹が大きくなってくると腰が反り、腰痛を誘発しやすい状態になるため、妊婦帯を揃えておくのもおすすめです。妊娠帯は、妊娠して大きくなったお腹を支えて腰痛や冷えなどを防止する帯のことで、「マタニティベルト」とも呼ばれます。妊娠5ヶ月目を迎えた最初の「戌の日」に神社で安産祈願をする際にさらしで腹帯をまく「帯祝い」という風習があることから、妊娠5ヶ月目の「戌の日」にから妊婦帯を付ける人も多いようです。

体の変化を考慮して作られたマタニティ下着で、妊娠期と授乳期を快適に過ごしましょう。