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子どもの「見て見てアピール」にはどう対処する?

子どもの「見て見てアピール」にはどう対処する?
「ねぇ見て見て!」「こっち来て!」家事や仕事で忙しいときに執拗にアピールされるとイライラしてしまうことも。なぜ子どもは「見て見て」とアピールしてくるのか、どのように対応したらよいかを紹介します。

  • 「見て見てアピール」をする理由は
  • 「見て見てアピール」に対処するときのポイント

    「見て見てアピール」をする理由は?

    3~4歳ごろに最盛期を迎えるといわれている子どもの「見て見てアピール」。忙しいタイミングに繰り返されるとイライラしてしまうことも。この「見て見てアピール」には3つの理由があるようです。

    自分が頑張ったことを認めてほしい

    上手に絵が描けたとき、ひとりで滑り台ができたとき、泣くのを我慢できたときなど、自分の頑張りを認めてもらいたい、褒めてほしいという思いが根底にある承認欲求の「見て見てアピール」です。大人が見て認めてくれることで心が満たされます。

    かまってほしい

    ママパパが仕事や家事で忙しいとき、大人同士でおしゃべりが盛り上がっているときに「ママ見て!」の頻度がアップすることがあります。これは自分に注目してほしい、かまってほしい、という社会的欲求の表れです。

    見守ってほしい

    チャレンジしたいけど怖いとき、ひとりで不安なとき、「ママ見て!」「ママこっち来て!」ということがあります。大人に見守ってもらうことで安心感(安全欲求)を得られると、思いっきりチャレンジしたり楽しむことができます。

    「見て見てアピール」に対処するときのポイント

    以下のポイントに気を付けて対応してみましょう。

    できるだけすぐに対応する

    子どもが見てほしいのは「今」なので、できる限りすぐ対応してあげることがベストです。家事で手が離せないときは「ママのところにきて見せてくれる?」と声をかけます。

    どうしても子どものところにきてほしいとせがまれる場合は、「今お鍋で火を使っているから、長い針が4のところまで待ってくれる?」と具体的に待つ時間を相談したり、「何を作ったの?」など質問を投げかけてあげるなどして、子どもの気持ちを受け止めるコミュニケーションを心がけましょう。

    手を休めて視線や体を子どもに向ける

    「ママ見て!」といわれたら、いったん手を止めて視線や体を子どもに向けましょう。目を合わせて気持ちに共感したり、笑顔で話を聞くことで満たされることがあります。

    別のお願いで気持ちをうまくかわす

    「あとでね」という代わりに「ちょっと歌ってて」「ちょっと踊ってて」というと、本当に歌ったり踊ったりして結果的に待ってくれることがあるそう。素直に踊って待ってくれる姿は想像しただけでもかわいいですよね。子どもの反応に応じていろいろ試してみる価値はありそうです。

    1日5分、子どもの視線の先を追ってみる

    『寂しさや不安からくる「見て見てアピール」の場合は、日常の中で1日5分、子どもの視線の先を追ってみてください』と、人気保育士のてぃ先生は提唱しています。寂しさを感じている子どもは、「パパ何しているかな」「ママどこにいるかな」と大人の様子を何回も確認しているそう。なので1日5分子どもの視線を追うことで目が合う時間が発生し、その積み重ねによって子どもは「自分のことを見てくれている」「大切に思ってくれている」と感じ、不安や寂しさが払しょくされていくようです。

    子どもの「見て見てアピール」にできるだけ向き合って対応することで、子どもは愛情に満たされ安心感を得るとともに自己肯定感が育まれます。「あとでね」を繰り返された子どもは自分は大切にされていないという不安にかられ、いずれ子どもから話しかけてくれることも少なくなってしまうことも。ほとんどの場合数分で済むので、今回紹介した対処法を参考に子どもの心を満たしてあげましょう。その結果「見て見てアピール」自体も少なくなっていくそうです。