妊婦健診って何をするの? なぜ大切なの?
妊娠がわかったらほぼ毎月受けることになる「妊婦健診」とはいったいどんなもの? 健診ではどんなことがわかるの? 里帰り出産をする場合はどうするの? など、ママと赤ちゃんを守るために大切な「妊婦健診」について紹介します。
妊婦健診が大切な理由
妊娠したかな?と思ったら、まずは妊娠を確認するために産婦人科を受診しますが、妊娠が確定したらその後も「妊婦健診」を定期的に受け続けることになります。
「妊婦健診」とは簡単に言うとママと赤ちゃんの健康診断のこと。病気の診察とは異なり、正常な妊娠の推移を確認するものです。それなら何度も病院に行く必要はないのでは?と思う人もいるようですが、10か月にもおよぶ長い妊娠生活を安心して送るために、そして命がけとも言われる出産のリスクを軽減するためにもきちんと受けておくことが大切です。たとえば、妊娠中に起こるとされるトラブルのなかでも貧血や妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病などは特に注意しておきたいもの。ママの健康を脅かすだけにとどまらず、大切な赤ちゃんの発育にまで影響がおよんでしまうこともあるのです。
もしも健診を受けずにこうした異常に気づけないままでいると、ママにも赤ちゃんにも深刻な状態を引き起こしてしまうかも知れません。定期的に健康状態を確認することで、万が一ママや赤ちゃんに異常が見つかったときでも早期の段階で適切に対応することができるのです。
健診頻度と時期別の健診内容
妊婦健診ではママの健康状態と赤ちゃんの発育状態がおもなチェック事項になります。
妊娠初期(~23週まで)は4週に1回、妊娠中期(24週~35週)では2週間に1回。妊娠後期(36週~出産まで)は1週間に1回が、厚生労働省で提言している標準的な健診の頻度。基本的な検査項目は、子宮底長、腹囲、血圧、浮腫の状態、尿検査(糖、蛋白)、体重で、これらの数値を見ながら妊娠の経過が順調かを判断します。気になる検査結果があれば、必要に応じて医学的な検査も。妊娠中の身体に問題はないか、赤ちゃんがお腹のなかでちゃんと育っているかを確認していくのです。