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パパの「仕事」と「子育て」の両立について考えてみよう

パパの「仕事」と「子育て」の両立について考えてみよう
今は女性も仕事をしながらの子育てが当たり前の時代。必然的に男性も育児に参加する家庭が増えてきました。ママにスポットが当たりがちですが、今回はパパの仕事と子育ての両立について考えてみましょう。

  • パパが「指示待ち」にならないために始めたいこと
  • 仕事と子育てのバランスをとるコツ
  • パパの子育て経験は仕事でも役に立つ!

    パパが「指示待ち」にならないために始めたいこと

    パパの育児参加が増えるにつれ、ママたちと同じように、子育てやママとの関係に悩みを抱えているパパたちも増えているようです。「育児に関わりたい」「育児に関わるべきだ」という考えを持つ男性が増えているのは喜ばしいことです。

    しかしながら、育児はどうしてもママが主体になりがちなので、知識に乏しいパパとしては当事者意識が芽生えにくく、ママからの指示待ちに甘んじてしまう傾向があるようです。

    そこで、まずおすすめしたいのが、育児の情報を集めること。育児について徹底して知ることでママの苦労を理解して当事者意識も高まり、指示待ちのスタンスから脱却することができます。
    情報収集の方法は、育児雑誌やネットなどで調べるのもいいですし、自治体や企業が開催する両親学級に参加するのも有効です。育児の知識を深め、ママと実践を重ねることで自然と動き方がわかってくるものです。
    仕事でも新しいことをはじめるにはまず情報収集からスタートしますよね。育児も仕事と考え方は同じです。それがわかれば育児に対して待ちの姿勢になることはなくなるでしょう。

    仕事と子育てのバランスをとるコツ

    2021年6月から育児・介護休業法が改正され、2022年10月からは産後パパ育休が施行されました。制度は整ってきましたが、パパの育休取得率は2022年度で約17%とまだまだ活用できていない状態です。育休は取りたい一方で、キャリアへの影響に不安があるようです。

    とはいえ、子どもが生まれることで夫婦ともに時間的に制約のある働き方になることは避けて通れません。そこで、仕事と子育てを両立させるためにはタイムマネジメントや業務効率について考えていくことが大切になってきます。

    家庭は「量」、仕事は「質」

    バランスをとるための考え方としてわかりやすいのが「家庭は量、仕事は質を重視」するということ。仕事が忙しいので、家族との時間は集中的にこなそうというパパはいませんか?
    その考え方はまったく逆です。仕事は短い時間で効率的に成果を出し、家族との時間はゆったりと取り組むべきもの。ママパパお互いのコミュニケーションをしっかりとってチームワークで乗り越えていきましょう。

    「効率」を意識したスキルアップの準備を

    仕事は時間をかけずとも成果を出せるようなスタイルにシフトできるよう、今から意識してスキルを磨いておく、戦略的に情報収集する、事前準備するなどを心がけておくとよいですね。

    もちろん最初は試行錯誤が続くと思いますが、時間制約があるなかでもしっかり成果を出せるようにスキルアップしておけば会社内での評価も高まるでしょう。そして子どもが手を離れ、時間制約から解放された頃にはさらなるキャリアアップのチャンスをつかむことができるはずです。

    周囲に家庭事情を共有してみる

    仕事先には自分の家庭の事情を周囲にオープンにしてしまうのも一つの手。状況を理解してもらうことで、突然のお迎えやお休みなどがあっても理解してもらいやすくなります。

    「パパ友」を作る、活用する

    ママにとって「ママ友」が心の支えになるように、パパも「パパ友」を作って子育ての情報交換ができたらいいですね。ママには言いにくい悩みも共有できて、ママとは違う視点の話も相談したり聞けたりするので一石二鳥です。SNSやNPO、行政などのネットワークを活用するなどしてパパ友のつながりを広げていくこともおすすめです。

    パパの子育て経験は仕事でも役に立つ!

    パパの職種にもよりますが、仕事でコミュニケーションをとる相手は大人です。大人同士意見を通じ合いながらビジネスを進めていくのが基本の流れです。ところが子育てはそうではありません。相手は赤ちゃんなので言葉が通じないのはもちろん、何を考えているかもわからず、コントロールなどできるはずもありません。

    子育てはまったくの未知なる体験。この体験を通してリスクマネジメント力が養われ、言葉が通じない相手の要求を満たすために培われるのが想像力や忍耐力です。これらの能力はビジネスにとっても重要なスキルではないでしょうか。育休の取得は、新たなスキルを身に着けることができるよい機会となり得るのです。

    また、少子高齢化の時代では子育て支援の仕組みは重要な課題。育休の取りやすい環境を整備して子育て支援を推進していくことは、従業員に安心して働ける環境を提供することにつながります。それがキャリア支援となり、企業にとっても大きなメリットとなるはずです。

    今や人生100年時代とも言われており、そのなかで「子どもが手のかかる時期は一瞬だった」というパパママの声もよく聞きます。育休を取得できる機会は何度もあることではないので、一時的に仕事より家庭を優先してもキャリアは取り返せます。むしろ両立を経験していれば、いつか共働きの部下が現れても上手くサポートすることができ、信頼を得ることができるかもしれません。子育て期間の経験は、必ずキャリアに還元されていくことでしょう。

    日々、子どもが成長していく姿を目の当たりに見られるのも貴重な経験。子育てはたいへんなことばかりではなく、楽しいこともたくさんあるのです。