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ペットと赤ちゃんの同居はOK? そのメリットや注意点について

衛生面など気をつけておきたいこと

ペットと一緒に暮らすにあたり気になるのが、アレルギーや感染症といった健康トラブルです。

アレルギーは、ペットの毛やフケ、唾液、尿が原因となり、咳やくしゃみ、かゆみ、発疹などの症状が現れます。一度発症すると症状が完全になくなることが難しいため、原因となるものを取り除く工夫が必要です。とくに犬の場合は散歩で屋外に出ることも多いため、定期的にシャンプーで洗う、日々のブラッシングでダニを取り除き、部屋の掃除やシーツなどをこまめに洗濯するなどのケアが必要です。空気清浄機の活用も有効です。

また、生き物はたくさんの細菌やウイルスを保有しています。ペットから人にうつる感染症もあり、とくに猫が感染源とされる「トキソプラズマ症」は注意しなければならない病気のひとつ。一般的には免疫の働きでトキソプラズマを抑え込んでしまうことが多いのですが、妊婦や妊娠を計画している人はしっかりとした予防が必要です。
猫がいる環境で妊娠中または妊娠を計画している場合は、トキソプラズマの血液検査を受けたり産婦人科への相談をおすすめします。

一方で小さい頃からペットと同居している子どものほうが、アレルギーの発症が低いという研究報告もあります。これはペットが持つ細菌に日常的に触れていることで一種の感染免疫抗体が作られ、免疫力が向上しているからだと考えられています。

ペットと一緒に暮らすためにどんな準備をしておくべき?

ペットと一緒に暮らすことはメリットが大きい半面、さまざまな準備が必要です。ペットを迎える前に念のため確認しておきましょう。

心の準備
ペットも大切なひとつの命です。新しくペットを迎える場合には小さな子どもの育児に加え、責任をもってペットの面倒をみることができる余力があるかどうか、あらかじめしっかり考えておきましょう。

費用の準備
ペットの定期的な予防接種ほか、毎日の餌代、トイレ用品など、継続的に費用がかかります。病気になったら診療・治療代も上乗せになります。子どもが一人増えるくらいの覚悟でシミュレーションしておきましょう。

場所の準備
赤ちゃんの寝室はペットと分けておきましょう。赤ちゃんはベビーベッドで寝かせるようすれば、ペットが赤ちゃんの上に飛び乗ったりすることも、ホコリやチリなどのアレルギー源を一定量避けることができます。また犬の場合は、ペット用のゲージを用意して必要なときにはゲージに入れられるようにしておきましょう。犬種によってゲージの大きさも異なるので、ゲージの置き場所なども重要です。

また、赤ちゃんと一緒に暮らすようになったら、ペットのメンタルケアも必要です。飼い主の関心が赤ちゃんにばかり向いてしまうと、ペットは寂しくてストレスをためてしまいます。ストレスの原因である赤ちゃんに攻撃的になってしまう可能性もあるので、ペットにも十分な愛情を注いであげることが大切です。