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ランドセルっていつ買うの?最近の傾向をチェック!


子どもが4~5歳になると気になってくるランドセル選び、通称「ラン活」。最近のラン活事情について紹介します。

  • ラン活は「少子化」と「高級志向」が背景
  • ラン活はいつから始める?
  • 新しいタイプのランドセルも登場
  • 焦らず、機能やアフターサービスなども考慮して検討を

    ラン活は「少子化」と「高級志向」が背景

    数年前までは、8月のお盆頃がランドセル商戦と言われていましたが、お目当てのランドセルをいち早く手に入れたいという親や祖父母の想いに押されるように、年々販売時期は早まる傾向にあります。人気店の発売日には、インターネット予約にも注文が殺到しているとか。なぜそこまで「ラン活」が激化しているのでしょうか。

    理由として考えられるのが「少子化」です。
    ランドセルは6年間使うもの。より丈夫で、品物の良いものを我が子(孫)に買い与えたいと願う親は多いでしょう。少子化により、ひとりの子どもに向けられる意識が強くなり、ランドセルにかける想いもより大きくなっているように思われます。そのため、「高くても良いものを」と考える親や祖父母が増え、流れは「高級志向」に。とくに人気なのが、鞄工房など職人が手作りで作る「工房系」のランドセル。手作りならではのこだわりや、デザイン性に優れた工房系のランドセルは、制作に時間がかかり、大量生産ができません。そこで、その限られた予約枠に注文が殺到し、ラン活を一層激化させているのです。さらに、この状況がSNSや口コミで広がり、激化に拍車がかかっているとも言えるでしょう。

    ラン活はいつから始める?

    ランドセル購入までの一般的なスケジュールは次のとおりです。
    ◆1~2月 : 新作ランドセルの発表、カタログの取り寄せ
    ◆3月:展示会開催、販売開始
    ◆4~5月:予約開始
    ◆6~9月:新作が売り切れる時期、展示会終了
    ◆10~12月:アウトレットセール

    ランドセルは早めの購入が主流となっており、人気のメーカーやデザインのものは早く買わないと売り切れてしまうことがあります。人気のランドセルを購入したいなら年中さんの1月頃から行動するのがオススメです。

    特に人気のメーカーにこだわらず、実際に足を運んで子どもと一緒にランドセルを選びたい場合は、お店に展示される4月~5月頃がよいでしょう。この時期はほぼ全メーカーが出揃うため選択肢の幅が広く、デザイン、色、背負い心地などをしっかりと吟味して、ランドセルを選ぶことができます。

    早期に購入すると、早期割引や早期購入特典がつくことがありますが、気をつけたいのは、最近のランドセルの多くは受注生産となっていること。予約だけしておいて、後からキャンセルすることはできないので、確実に購入することが決まってから注文するようにしましょう。

    ランドセルの購入時期がピークを越すと、在庫が余っているランドセルは価格を下げて販売することがあります。とくにこだわりがなく安く購入したいという方は、1月~2月頃に安く購入できるかもしれません。ただし、種類が限られてしまうことを気に留めておきましょう。

    新しいタイプのランドセルも登場

    一般的なランドセルの重さは大体1,100グラム〜1,500グラムです。
    近年は「GIGAスクール構想」のもとタブレットやパソコンが整備され、タブレット等を持ち帰るときはランドセルがかなり重くなります。そのためランドセルの軽量化は重視されていて、最近では1,000グラムを切るランドセルが登場しはじめています。

    また、ランドセルメーカーではないメーカーからもランドセルが発売されるようになりました。
    例えば、アウトドア用品を扱う「モンベル」が販売しているランドセル「わんパック」は、軽量でしかも低価格。ベビー・子ども服の「ファミリア」では、合皮とナイロンを組み合せた軽量のランドセル「air ran.」を販売しており、従来の牛革製のランドセルも含めて選択肢はとても多くなっています。

    焦らず、機能やアフターサービスなども考慮して検討を

    ここ数年、ラン活は早期化しているため、早く買わないとなくなってしまうのでは? と焦ってしまうパパママもいるかもしれませんが、焦りは禁物です。
    早期化はしていますが、ランドセル自体が買えないということはありえません。デザインや老舗ブランドというだけではなく、細かい機能やアフターサービス、子どもの体格によっては重量なども考慮して検討することが必要です。

    ランドセルは6年間使うもの。6年で子ども本人の趣味も意思も変わっていきます。実際にお店に行ってみると、子どもがカタログ見て気にいったものとは別のものを気に入る可能性も十分ありえます。
    流行り、雰囲気だけでなく、気になるランドセルの十分な比較検討や、孫のために買ってあげたいと思う祖父母などとも良く相談して決めるのが良いかもしれません。家族みんなで見に行って、実際に子どもが良いと選んだものを買うのもいい思い出になるのではないでしょうか。