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家庭でカンタンにできる食中毒の予防法って?

原因により症状も変わる

食中毒の原因は、サルモネラ菌・腸管出血性大腸菌などの細菌、ノロウイルスなどのウイルス、フグや毒キノコなどによる自然毒や、ここ数年、報告件数が増えているアニサキス寄生虫、化学物質によるものなど、さまざまです。原因により症状が出るまでの期間や症状が異なります。例えば、サルモネラ菌が原因の食中毒では、潜伏期間が4から48時間、症状はおう吐・腹痛・38度前後の発熱・下痢。O-157などの腸管出血性大腸菌が原因となると、潜伏期間は3日から9 日間、症状は出血を伴う下痢・ 腹痛・おう吐・子どもや高齢者は合併症を起こしやすい…といった具合にそれぞれです。
普段の腹痛と少し症状が違う気がするなど、食中毒が疑われる時は、医療機関で診察を受けましょう。

生の魚介類に注意!アニサキスによる食中毒が増加

生の魚介類に寄生するアニサキスによる食中毒が増加しているそうです。生の魚介類を食べた数時間後から十数時間後にみぞおちの激しい痛みや嘔吐などの症状が出る急性胃アニサキス症、食後十数時間後から数日後に、激しい下腹部痛、腹膜炎症状がでる急性腸アニサキス症など、内視鏡などで幼虫を摘出することによって治まります。
厚生労働省の統計によると、2007年は6件だった報告件数が、2016年には126件と、約20倍以上に増えているそうです。アニサキスとは、寄生虫の一種で、その幼虫(アニサキス幼虫)は、長さが2から3cm、幅は0.5から1mmくらい、色は白く少し太めの糸のようなもので、目で確認できるそうです。アニサキス幼虫はサバ、イワシ、カツオ、サケ、イカ、サンマ、アジなどの生の魚介類に寄生します。

有効的な予防法は、新鮮なものを選ぶ、丸ごと1匹の魚の場合は、できるだけ早く内蔵を取り除く、内臓は食べない、目で良く確認して取り除くなど。
食酢に漬ける、塩漬けする、醬油やワサビなどを付ける…などでは死滅しないそうなので、充分な注意が必要です。
加熱する(60℃で1分、70℃以上では瞬時に死滅)、冷凍する(-20℃で24時間以上冷凍)ことも有効的なようです。
これから暑くなり、加熱料理をするのが辛い時期でもありますが、加熱すべき食材はしっかり加熱したり、外食先での食事にも気を配ったりして、食中毒から身を守りましょう!

重要なお知らせ 食中毒は家庭でも発生しています!(厚生労働省サイト)

アニサキスによる食中毒を予防しましょう(厚生労働省サイト)

妊婦さんが注意したい「食中毒菌」があります