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シャフリングベビーの特徴と対策―赤ちゃんの成長を見守るためのヒント


「シャフリングベビー」という言葉を聞いたことがありますか? シャフリングベビーとは、どのような赤ちゃんのことをいうのか、そしてその特徴や、ハイハイを促すために日常的にできる対策について紹介します。

  • シャフリングベビーとは?
  • ハイハイを促す方法
  • 心配なときは相談を
  • まとめ

    シャフリングベビーとは?

    「シャフリングベビー」とは、四つんばいのハイハイの代わりにお座りの姿勢で移動をする赤ちゃんのことです。「シャフリング」は、「足を引きずって歩く」という意味の英語の「shuffle」に由来しています。
    原因はよくわかっておらず、医学的には「個性的ではあるが異常ではない」と考えられていて、歩き始めるのは1歳6か月から2歳と遅れる傾向がありますが、基本的にはその後の跳んだり走ったりといった運動の発達は問題ないと言われています。

    シャフリングベビーには、座ったまま移動する以外にも次のような特徴があるようです。
    ・寝返りを始める時期が遅い、もしくは寝返りをしない
    ・うつ伏せを嫌う
    ・両わきを抱えて持ち上げたとき、股関節を曲げてしまい足の裏を地面につけたがらない

    ハイハイを促す方法

    赤ちゃんがハイハイをしないからといって、必ずしも何か特別なことをしなければいけないということはありません。しかし、赤ちゃんが動きたそうにしている、ハイハイの動きを引き出したい、といったときには、無理のない範囲でハイハイを促すような活動やおもちゃを使った遊びを取り入れてみるのもよいでしょう。日頃できることには、次のようなものがあります。

    ◆うつ伏せ抱っこ
    仰向けになったパパママのお腹の上に、赤ちゃんをうつ伏せに寝かせて抱っこします。顔をあわせて、うつぶせの状態にならしていきます。

    ◆うつ伏せ遊び
    赤ちゃんをうつ伏せにして、目の前にお気に入りのおもちゃを見せたり、顔を見合わせたりして話しかけます。

    ◆左右や後ろ側から声をかける
    赤ちゃんは声をかけられた方向に体を向けようとします。いろいろな方向から声をかけることで、赤ちゃんの身体の動きに変化を促すことができます。

    ◆ハイハイをやって見せる
    パパママがハイハイをする姿を見せることで、ハイハイをする意欲が引き出せるかもしれません。

    ◆足の裏をタッチング
    シャフリングベビーの中には、足裏の感覚が過敏な赤ちゃんがいると言われています。普段、足の裏をマッサージしてあげると、足裏の過敏さを和らげる効果が期待できます。

    心配なときは相談を

    赤ちゃんによって成長のペースは異なるので、過度に心配しすぎないことも大切です。そうはいってもやっぱり心配というときは、地域の子育て支援センターや保健福祉センターで保健師さん等に相談してみるとよいでしょう。
    また、一見シャフリングベビーかなと思えても、病気が隠れていることもあります。例えば、表情の発達が乏しい、言葉の理解が遅い、手指の発達が遅い、などの様子がみられるようであれば、小児科医に相談してみてください。

    まとめ

    シャフリングは多くの場合、赤ちゃんが歩きを習得する前の段階に見られる、発達のバリエーションのひとつです。心配なときは、運動遊びなどを取り入れてみたり、地域の相談窓口等に相談してみたりしましょう。しかし、パパママの日々の何気ない笑顔や声かけもとても大切です。パパママの笑顔や声かけが赤ちゃんに安心感を与え、ハイハイやつかまり立ちに挑戦しようという意欲をひき出します。赤ちゃんにとってパパママのサポートが成長の大きな力となることを忘れずにいてくださいね。