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ストレスなくスムーズな卒乳を実現するテクニックあれこれ

ストレスなくスムーズな卒乳を実現するテクニックあれこれ
赤ちゃんの離乳がはじまってから卒乳までたいへんだったという先輩ママも多いようです。上手に進めるにはタイミングややり方が重要です。赤ちゃんにもママにも負担の少ない卒乳のテクニックについて紹介します。

  • 卒乳の準備をはじめるタイミング
  • 卒乳の方法はおもに2通り
  • 上手に卒乳を迎えるポイントは?
  • 卒乳後のケアも忘れずに!

    卒乳の準備をはじめるタイミング

    卒乳をスムーズに進めるには赤ちゃんの摂食機能の発達に合わせることが大切です。離乳食がはじまってしばらく経ち、嫌がらずに一定の量が食べきれるようになってからスタートさせましょう。基本的には食事から栄養が摂れると、授乳の回数も減り始めるのでその変化を見ながら進めていくとよいでしょう。

    卒乳スタートは、次のような状態が目安です。

    • 1日3回の離乳食をしっかり食べられるようになった
    • 離乳食の種類も増え、固めのものも食べられる
    • ひとり歩きができるようになってきた
    • 赤ちゃんの体調がよい
    • ママの体調がよい
    • おっぱいのトラブルがない
    • イベントと重なっていない

    ちなみに1日3回の離乳食をしっかり食べられるかという基準は、1回ごとの量について多少のばらつきがあっても大丈夫です。ただし、3回食が定着しないうちに授乳を減らすと必要な栄養が不足するリスクがあるのでおすすめできません。

    事情があって「断乳」を考える必要がある場合は、次のポイントをクリアしているかを確認しましょう。

    • 食べムラはあるが1日3回の離乳食が習慣化している
    • 水分補給がしっかりできる
    • おっぱいから赤ちゃんの気をそらす手段のバリエーションが揃っている

    事前準備として、添い寝がママとだけという場合は、パパやほかの家族とも一緒に眠る練習を忘れずにしておきましょう。これが後々とても役に立ちます。

    卒乳の方法はおもに2通り

    卒乳・断乳のやり方は大きく分けて2つの方法があります。

    徐々に授乳の回数、時間を減らす

    赤ちゃんやママの乳房への負担が少ないと考えられる方法です。2~3日に1回程度、離乳食後の授乳を減らすことからスタートし、徐々に減らしながら卒乳までは1カ月以上時間をかけてゆっくり進めるやり方です。急に回数、時間を減らすとおっぱいのトラブルにつながってしまうので注意しましょう。

    卒乳・断乳の日を決めて行う

    やめる日をあらかじめ決めてしまう方法。このやり方は周囲の協力が不可欠となるので、パパや家族がお休みの日にするとよいかも知れません。

    上手に卒乳を迎えるポイントは?

    日にちが決まったら、赤ちゃんにはあらかじめ「この日はおっぱいとバイバイだよ」とお話しておくとよいでしょう。赤ちゃんにとってさよならは寂しいことなので、しつこく話すよりも1日に1回伝え、同時にスキンシップをたくさんしてあげましょう。

    前日にはたくさんおっぱいを吸わせてあげたうえで「明日バイバイだよ」と伝えましょう。
    当日は赤ちゃんもママも体調が万全であることを確認します。少しでも体調が優れない様子があれば延期しましょう。

    卒乳・断乳の実行中は、もち手つきのコップやマグなどを用意して母乳の代わりに牛乳やフォローアップミルクを飲ませるようにするとスムーズです。あとはおっぱいに気持ちが向かないようにパパや家族と一緒にたくさん遊んであげましょう。
    おっぱいに絵を描いてもう飲めないことを伝えるやり方もあります。絆創膏などをママの乳首に貼って、ケガをしてしまったように演技してみても、意外とおっぱいへの執着がなくなることがあるようです。

    卒乳・断乳は、赤ちゃんの状況やママの生活スタイルなどでもやりやすい方法が変わります。さらにパパをはじめ周囲の協力も重要なので、忙しい時期を避け、協力を得られるタイミングで実行するのがいちばんです。

    卒乳後のケアも忘れずに!

    卒乳・断乳後のケアもしっかり行いましょう。直後はおっぱいがパンパンに張ってしまいますが、ここで重要なのが搾乳しすぎないこと。搾乳によってまた母乳が作られてしまうので、またさらに張ってしまうのです。
    1日に2回程度、軽く搾乳しましょう。また、血流がよくなることで母乳の分泌が促進されてしまうので、卒乳後の3日間は湯船に浸かるのは避けましょう。

    しっかり搾乳するのは卒乳当日から3日目まで。3日目を過ぎると母乳の分泌が減ってきているので、4日目以降は1週間に1回、10日間に1回、1カ月に1回など、少しずつ間隔を伸ばして搾乳し、母乳が出なくなったら完了となります。
    おっぱいが張って辛いときは少し冷やすなどするとラクになることがあります。しこりができて赤くなっている、痛みがある、38度以上の発熱があるなどの場合は乳腺炎の可能性があります。すぐに産婦人科など専門家に受診しましょう。