必要な人に必要な支援を「令和6年能登半島地震 支援情報ナビ」

トラブルになる前に要チェック!子育て時期のSNS利用とリスク

SNS

スマートフォンの普及によって、今や多くの人が利用しているSNS。便利で楽しいオンラインサービスである一方、リスクやトラブルのニュースも尽きません。子育て時期のSNS利用について気を付けて欲しいポイントをまとめました。

今更だけど、SNSってどんなもの?

SNSとは「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」の略。仲のよい友達とのコミュニケーション、新しい友達との出会い、共通の趣味や嗜好を持つ人たちとの情報交換や、無料でオンラインゲームなどを楽しむことができるサービスです。日本では、mixi(ミクシィ)などから流行し始め、現在ではスマートフォンの普及により、Twitter(ツイッター)、Facebook(フェイスブック)、Instagram(インスタグラム)、LINE(ライン)など、いつでもどこでもSNSを利用できる環境になっています。

しかし、このようなサービスにおいて、最も気を付けなければならないのが、過剰な個人情報の公開です。SNSが一般的になってきてから、親が子どもの写真をアップする投稿もよく見かけますが、実はこのケースにもさまざまなリスクが潜んでいます。また、子どもは友達と情報を共有したがる傾向があるため、SNS上で必要以上にプライバシーを公開してしまう可能性があります。その結果、「ネットいじめ」の標的になったり、プライバシーの侵害やなりすまし犯罪の被害に遭う危険性も高まります。順番に紹介していきましょう。

親のSNS利用に潜むリスク

TwitterやFacebookなどのSNSに子どもの写真を投稿しているママも多いかも知れません。
確かに、SNSは子どものアルバム代わりになったり、遠方に住んでいる友人や知人に子どもの成長を報告できるという点ではとても便利なツールですが、SNSへの写真掲載にはいくつかのリスクやデメリットがあることも知っておく必要があります。

たとえば、スマートフォンで撮影した写真にはGPS情報が含まれているケースが多く、写真によっては撮影した日時や場所を特定することも可能な場合があります。さらにSNSの投稿で「○○ちゃん」など名前を公開したことによって、海外では実際に誘拐などの犯罪に繋がったケースもあったそうです。セキュリティとして「友達のみ公開」に設定しているから大丈夫!と思っている方…そんなケースも安心はできないそう。一度アップロードされたデータについてはコピーすることも容易な上、アカウントの乗っ取りなどによってデータが拡散される可能性だってあります。このようなリスクをなるべく減らすためにも、カメラアプリやSNSにはGPS情報を入れないように設定する、場所が特定できるような写真やコメントを掲載しない、といった対策を意識しておきましょう。

SNSとはいっても、写真を掲載するということは、インターネットを通じて全世界に公開するのと同じことです。子どもたちと同様に、親世代でも写真掲載やタグ付けなどを巡って、SNSが交友関係のトラブルになる場合も少なくありません。また、自分の子どもとはいえ、10年後、20年後、子どもが大きくなった時にこれらの写真掲載についてどう思うのかといった観点も重要ですよね。写真を掲載された人、その投稿を見る人の気持ちなども念頭に置きながら、家庭で利用に関するルールについて話し合いながら、ほどよい距離感でSNSと付き合っていきましょう。