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流行りの早期教育。本当に赤ちゃんの発達によいの?

ママやパパと一緒にいることが大切

赤ちゃんの脳を成長させる刺激として効果的なのが、ママやパパと一緒に経験を積むことだと言われています。できるだけ赤ちゃんを一人にせず、そばにいてあげましょう。この「そばにいる」ということは、じつはとても重要なことのようです。

ある実験※によると、生後9週の赤ちゃんと親を5分間別々の部屋にいてもらったところ、赤ちゃんの額の温度が1℃近く下がったというデータがあり、また、親ではない人と5分間同じ部屋にいてもらった場合でも同じような状態になったそう。ちなみに親がそばにいれば、親ではない人が同じ部屋にいても額の温度に変化はなかったそうです。

額の温度の低下は、血管の収縮か血流の低下を意味していて、赤ちゃんが「緊張状態になった」ことを示しています。つまり、「親がいない」ことに対して不安が生じたと考えられます。
生後まもない赤ちゃんでも「親がそばにいるか、いないか」はわかるということですね。

※小林登「赤ちゃんの心をサーモグラフィで測る―母子分離による顔面皮膚温度の変化と愛着」『周産期医学』第26巻、1号)より