妊娠中に大事な栄養素「葉酸」と「鉄分」はサプリで補給?
サプリメントとは、栄養補助食品のこと。錠剤の形をしているために、薬だと思っている人もいますが実は食品の一部といえます。ただし栄養は食事から摂るのがベスト。サプリメントはどうしても食事からは不足しがちな栄養素の補充として摂取するのが望ましいようです。
栄養は食事から摂るのがいちばん
妊娠初期と授乳期はママの健康と赤ちゃんの成長の大切な時期。必要な栄養をしっかり取って過ごしたいもの。そのためにはバランスのとれた食事をしっかりとるのがいちばんです。とはいえ、妊娠初期においてはつわりに悩まされたり、食事の好みが変わるなど、思うように食事ができなくなることもあります。そんなときはサプリメントで補うのもひとつ。ただし、サプリメントの類は単一成分でなく複数成分が添加されている製品が多いため、成分同士の相互作用や過剰摂取などの問題も含んでいます。かかりつけのお医者さんに相談しながら自分に合った方法を決めていきましょう。
胎児の発育に必要な「葉酸」
妊娠初期に特に必要な栄養素としてあげられるのが葉酸。この葉酸、脳とか神経を作るのにとても大切で、妊娠7週頃までの胎児の発育には欠かせない栄養素で、妊娠前から妊娠3か月ぐらいまでに400μg/日を目安にしっかり摂取するのがよいと言われています。葉酸は、レバーや緑黄色野菜に多く含まれますが、レバーの食べ過ぎはビタミンAの過剰摂取に繋がりますし、緑黄色野菜で摂取する場合では葉酸は過熱にも水にも弱いため、さっと水洗いしたものを生で食べる必要があります。こう考えるとなかなか一度にたくさん取りにくい栄養素なのです。かといって、サプリメントに頼りきらず、食事で意識して接種しながら、サプリメントで補う位が安全かもしれませんね。
貧血を防いでくれる「鉄分」
葉酸に続いて食事では摂りにくいけれど、妊娠中に必要な栄養素として鉄分があげられます。
妊娠中は貧血が起こりやすく、立ちくらみなどの症状を訴えるママも少なくありません。鉄分に関しては妊婦健診時での検査結果により、医師から処方される妊婦さんがほとんど。ただし、便秘などの副作用があるため、水分を多めに摂るなど注意も必要です。とはいえ、必要な栄養素なので積極的に取りたい栄養素です。鉄分が多く含まれる、レバー・ほうれん草・大豆製品・緑黄色野菜などは、ビタミンCやタンパク質と一緒に摂ると、鉄分が体内に吸収されやすくなります。色々な組み合わせを考えながらお料理してみましょう。
妊娠中だからといって神経質になり過ぎず、バランスの良い食事を心がけましょう。