6月は「食育月間」。今、知っておきたい食育のこと
家庭での「食育」はできることから少しずつ
心と身体の健康を育むために、日々の生活のなかで取り組んでいきたい食育。
とはいえ、難しく考える必要はありません。
とくに小さい子どものいる家庭なら、まずは食べることが楽しくなる雰囲気づくりから始めましょう。たとえば、
●家族全員で一緒に食べる機会をできるだけ増やし、「いただきます」や「ごちそうさま」をみんなで大きな声で言ってみる
●「ちょっとすっぱいのがいいね」「ジュウジュウ焼けてて熱々だね」「いい匂い」「彩りがキレイ」「コリコリしてる」「やわらかい」など、料理や素材のいろいろな面を話題にしてみる
●野菜や果物、肉、魚介類などさまざまな食材の名前や産地、鮮度について話しながら一緒に買い物をする
●レタスをちぎる、卵をかきまぜる、お箸を並べるなど、簡単なことから任せてみる
●庭やプランターに野菜の苗を植え、一緒に成長の様子を見ながら育て、収穫して、食べる
●伝統行事の料理や郷土料理を作ってその由来やふるさとの話をしてみる
意識的に「何かを教えよう」としなくても、こうして家族一緒に食を楽しむ日常を重ねていくうちに、「おいしさ」は味だけでなく、香りや音、見た目、歯ごたえなどいろんなものからできていることがわかり、さまざまな食材が「自然の恵み」であることを知り、日本の食文化が知識欲と好奇心を刺激して、どんどん「食べることの大切さ」への理解が深まっていきます。
高すぎる理想に縛られて続かなかったり、食を楽しめなくなったりするのは本末転倒というもの。ぜひ、できることから始めてみましょう。