胎動はいつから?どんな感じ?激しくても大丈夫なの?
妊娠後、赤ちゃんの存在を強く感じられるのが「胎動」。胎動とはいつごろから始まるのか、どんな風に感じるものなのか、どんなときに起きるのか、ママたちが気になるポイントを紹介します。
- 胎動を感じるのはいつごろから?
- 最初の胎動はどんな感じ?
- 赤ちゃんの胎動にはパターンがある
- 胎動との上手な付き合い方
胎動を感じるのはいつごろから?
妊娠してつわりなどで体の変化を意識することがあっても、赤ちゃんが確かに存在しているのだと強く意識できるのは胎動でしょう。胎動を感じられるようになるのは妊娠18~20週ぐらいからで、個人差はあるもののはっきりとわかるのが20~22週といわれています。
じつは赤ちゃんが動きはじめるのはもっと早くて、おおよそ妊娠8週目頃から。妊娠8週目の胎児の大きさはおよそ15~20㎜で、8週目を過ぎると呼び方が「胎芽(たいが)」から「胎児」に変わります。心拍もしっかり確認できますが、本当に小さな手足をもぞもぞ動かすところからのスタートなので、胎動が始まったばかりのころはほとんど気づけないものです。
最初の胎動はどんな感じ?
ママが初めて胎動を感じるときの印象は、腸の中で空気が動くような、調子が悪いときのような腸がゴロゴロいう感じで、おなかに感じる違和感のようなものが多いようです。言葉で表すとピクピクッ、ニョロニョロといった感じです。規則正しくピクピクッと感じられるのは赤ちゃんがおなかの中でしゃっくりをしている可能性が高く、腸のあたりがグルグル、ニョロニョロする感覚があれば、たっぷりある羊水の中を赤ちゃんがグルグルッとまわっているのかもしれません。
この頃感じられる胎動はおなかを蹴られるようなものではありませんが、定期健診の際に受ける超音波検査で赤ちゃんが動く様子を見られるかもしれません。
赤ちゃんの胎動にはパターンがある
パパも一緒に胎動を感じられるようになるのは妊娠25週ぐらいから。胎動はママがリラックスしているときに起きやすいので、くつろいでいるときや寝る前が多いかもしれません。その際、おなかに手をふれながら赤ちゃんに向けてたくさん話しかけてあげると胎動が起きやすいようです。
胎動を感じやすい赤ちゃんの動きは、以下のようにいくつかあります。
手足の曲げ伸ばし
赤ちゃんが腕や足の曲げ伸ばしをすると胎動として感じやすいようです。おなかを蹴られたように感じるのは足を伸ばしたからかも。
手のひらをグーパー
手のひらを閉じたり開いたり。この程度の動きでもしっかり胎動として感じられます。
体の回旋や回転
妊娠中期までは赤ちゃんがまだ小さく子宮内のスペースに余裕があるため、身体の向きを変えたり、回転したりします。
しゃっくり
赤ちゃんが成長し、妊娠20週目くらいからしゃっくりをするようになります。しゃっくりで横隔膜が動くために胎動として感じることがあります。
赤ちゃんの胎動の強弱については、きちんと病院で検査をしているのであればそれほど気にする必要はないでしょう。
胎動との上手な付き合い方
胎動を感じる時間帯や感じ方についてはかなりの個人差があります。赤ちゃんの個性はもちろんのこと、ママの体型や姿勢、赤ちゃんが位置によっても変わってくるようです。
また、以下のように赤ちゃんの成長にともなって、胎動の感じ方にも変化が現れてきます。
妊娠14~23週
赤ちゃんの体ができてきて、手足をしっかり曲げ伸ばしできるように。この頃は恥骨(ちこつ)からおへその間でわずかに感じることが多い。
妊娠24~35週
羊水の量が増えて動きやすくなるため、複雑でダイナミックな動きで胎動を強く感じられるように。おなかの皮膚越しに蹴った足がわかる様子が確認できたりします。
妊娠36週~
赤ちゃんは皮下脂肪が増えてふっくらとした体つきになり、子宮のスペースは狭くなるためダイナミックな動きがしにくくなります。力が強くなる分、痛いほどの胎動を感じることもあります。
赤ちゃんの睡眠サイクルが20分毎になるため、なかには胎動が激しくて夜眠れなくなるママもいます。夜眠れないかわりに昼寝をするなどの工夫が必要です。
胎動が激しいときは、おなかを優しくなでながら話しかけてみましょう。妊娠中期になれば赤ちゃんの聴覚も発達してきているので、ママの声をしっかり聞いています。おなかをなでる手の感触や優しい声掛けで赤ちゃんが落ち着くこともあるようです。
もし胎動によって胃腸が刺激され食欲が減退しても、赤ちゃんのためにと無理に食べる必要はありません。無理をすればかえって胃腸に負担がかかってしまうため、摂取量は気にせずに消化に良いものを少しずつ食べましょう。
胎動の幸せ・喜びを味わいながら、健やかなマタニティライフを過ごしてくださいね。