胎教はいつから? どんなことをするとよいの?
胎教と聞くと、赤ちゃんがおなかのなかにいるときから教育をしていくイメージがありますね。早期教育が注目されていることもあり、できるだけ早く取り入れたいと思っているパパママもいるようです。ここでは本来の胎教について紹介していきます。
- 胎教とは何をするの?
- 週数別の成長度合いとおすすめの胎教
- 胎教の効果とは?
胎教とは何をするの?
英語やクラシック音楽を積極的に聞かせるなど、おなかの赤ちゃんへの教育的な行動を「胎教」と呼んでいたことも過去にはありますが、現在では「赤ちゃんが生まれる前に行うパパやママとのふれあい」であるという考え方が主流となっています。
赤ちゃんを思いながら妊娠中を穏やかに過ごすこと、赤ちゃんに話しかける、おなかをなでてみるといった行為から親子の絆が育まれていくと考えられています。
いわゆる現在の「胎教」といわれる行為は、たとえば次のようなものがあります。
・おなかの赤ちゃんに話しかける
・おなかをなでたり、マッサージしたりする
・音楽を聴かせる
・散歩、旅行など、ママが経験することで刺激を与える
・キックゲーム
・胎教用CDを聞かせる
週数別の成長度合いとおすすめの胎教
では、胎教はいつから始めるのがよいでしょうか。
始める時期の明確なルールはないのですが、赤ちゃんの脳や器官の成長に合わせた胎教を心がけると効果的といわれています。実際にはママが胎動を感じる頃に合わせて始める人が多いようです。
赤ちゃんの脳の生成は着床直後から始まっていて、着床からわずか数日後には脳や脊髄などの中枢神経が作られ始めます。ママ自身が妊娠に気づく前に、人間としての重要な器官の生成は始まっているのです。およそ妊娠3カ月目には音が聞こえるようになり、5カ月目には体を動かす神経が発達してきます。
妊娠初期|爆発的に細胞が増えている時期
胎児期に大人とほぼ同数の200億といわれる脳の神経細胞が作られるため、生成の妨げとなるタバコやお酒は厳禁です。ストレスも癒しのホルモンといわれるセロトニンの分泌を妨げるため、できるだけリラックスして過ごすのがこの時期の胎教です。
まだまだおなかのふくらみも目立たないので実感しにくいものの、やさしくなでてみたり、赤ちゃんの名前をつけたりすることで実感を深めるのもよいですね。
妊娠中期|赤ちゃんが光を感じ始める
赤ちゃんの生活リズムを整えるためにも夜は早めに寝て、朝は早起きを心がけましょう。妊娠6カ月を過ぎると聴覚もぐっと発達して外の音が聞こえるように。話しかけたり、好きな音楽を聴くなどしてみてください。また、胎動も感じられるようにもなります。おなかをなでたりするのもよい刺激となります。
妊娠後期|赤ちゃんの脳細胞は完成に近い状態まで成長
光を認識し、音も感じています。そのため赤ちゃんと遊ぶ感覚を持っておなかに触れたり、話しかけることを楽しみましょう。たとえば、のんびりと散歩を楽しみながら目に映る風景を伝えてみたり、深呼吸をして新鮮な酸素を赤ちゃんに届けてあげたりするのもよいですね。
胎教の効果とは?
胎教には、夜泣きや情緒発達に効果があるなどさまざまいわれていますが、実際のところ、語られている効果について科学的に証明されてはいません。胎教の効果というよりは、その赤ちゃんの個性であることも否定できないために明確な理由をつけられないのです。
赤ちゃんの成長における脳機能や記憶力といった分野については解明されていないことも多く、胎教の効果についても同様にわからないことのほうが多いようです。
「胎教は絶対に効果がある」という保証はありませんが、昨今主流といわれている「親子のコミュニケーションによって愛情を育むこと」「ゆったりと過ごすことでママのストレスを軽減すること」という考え方で胎教に臨んでみてはいかがでしょうか。