もしかして虫歯!? 気になる子どもの歯の黄ばみ
黄ばみの原因と対策
子どもの歯の黄ばみで考えられる原因と、気をつけたいポイントや対策について紹介します。
着色汚れ(ステイン)
色の濃い食べ物を摂取すると歯の表面のエナメル質に汚れがついて歯が黄ばんで見えます。チョコレートやケチャップ、カレー、ぶどうなど色素の強い果物など、子どもが好きな食べ物にも着色汚れの原因となるものが多くあります。
着色汚れは蓄積によって取り除くことが難しくなります。対策の基本は毎日の歯磨きです。とくに着色汚れリスクのある食事の直後はていねいな歯磨きを心がけましょう。食後すぐの歯磨きが難しい場合は、水で口をすすぐだけでも汚れの付着防止の効果があるようです。
歯垢
歯の磨き残しなどが原因で歯の表面に歯垢がついていると、歯が黄ばんで見える場合があるので、磨き残しがないよう保護者の仕上げ磨きが重要になってきます。仕上げ磨きのポイントは次のとおりです。毎食後の仕上げ磨きがベストですが、難しい場合は、せめて夕食後に子どもが自分で歯磨きした後には必ず仕上げ磨きをしてあげるよう日課にしましょう。
◇歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目、歯の表面に垂直にあてる
◇軽い力で小刻みに動かし、1~2本ずつ磨く
◇1か所につき20回以上、1回の歯磨きは3分以上を目安に
虫歯
初期の虫歯は白っぽく、進行するにつれて黒っぽく変色していきます。急に歯の一部分が黄ばんできたり、歯の溝などに斑点のような模様が出てきたら、虫歯の可能性があります。乳歯のエナメル質は薄いため虫歯の進行が速いので、気になったら早めに歯科を受診しましょう。
エナメル質形成不全
生まれつき歯の表面のエナメル質がうまく作られず、歯の変色や欠けが見られる状態で、乳歯にも永久歯にも見られます。エナメル質形成不全の箇所は虫歯になりやすいため、高濃度のフッ素塗布を定期的に行うなどの治療を行います。完治は難しいため、日々のケアに加えて定期的な受診で虫歯を防ぐことが大切です。
子どもの歯のケアにあたっては乳幼児のうちから3か月検診など定期的に歯科を受診することが推奨されています。かかりつけ医を見つけて定期受診しつつ、日々の歯磨き・仕上げ磨きのタイミングで子どもの歯の状態・変化で気になることが出てきた場合は、早めに歯医者さんに相談しましょう。