子ども同士のトラブル発生! そんな時、親はどうすればいい?
公園や子育て支援センターなどで遊ぶようになると、子ども同士のトラブルが発生することがあります。こんな時、親はどうすればいいのでしょうか。NGポイントも含めて紹介します。
- 子ども同士のトラブルって?
- トラブルが発生したら、親はどうする?
- 親が心がけておきたいこと
子ども同士のトラブルって?
1歳を過ぎると、一人で歩けるようになり、さまざまなものが視界に入ることで興味の範囲が広がります。遊べるおもちゃも増えますし、公園や子育て支援センターにいる他の子どもを認識し始めるのもこの頃です。
最初は一人でおとなしく遊んでいても、他の子どもが遊んでいるおもちゃが欲しくなることも。1~3歳頃は、他の子が遊んでいる様子を横目で見て、そこから刺激をもらい、自分も他の子が使っているおもちゃで同じような遊びをして楽しもうとします。しかし、まだ「貸して」 「いいよ」というやり取りができない場合が多く、取り合いになってお互いが泣き出してしまうというトラブルが起きることがあります。
なかには、相手を叩いたり押したりなど、手が出てしまうケースもあるでしょう。初めて子育てするママにとっては、ヒヤヒヤしてしまうものですが、この時期の子どもたちの世界ではよくあることなのです。
トラブルが発生したら、親はどうする?
公の場で遊ぶにあたっては、自分の子どもには「順番ね」とか、「貸してって言おうね」 「10数えたら貸してあげようね」などとルールを教えましょう。
そして大切なのは、公共の場に来た時、自分の子どもから目を離さないこと。一瞬のうちに起きるトラブルは避けられないものですが、その経緯や発生の瞬間を見ていれば、何かあった時に対処がしやすくなります。
自分の子どもがおもちゃを奪ったり、相手を泣かせてしまったりと、「加害者」側になった場合は、怪我をしていないかを確認したうえで、相手の子どもと親に謝罪の気持ちを伝えましょう。ママが謝る姿を見せることで「良くないことをしてしまった」という気持ちが育っていきます。
もし、お友だちに叩かれたり押されたりなどして「被害者」側になった場合、まずは自分の子どもに「嫌だったね」 「痛かったね」と、共感してあげましょう。そして、「イヤなことをされたときには、“やめて”とか“いやだ”と言っていいんだよ」と伝えてあげてください。まだ言葉をうまく話せない幼児期のうちは、どうしていいかわからず、本能的にやり返してしまうこともあるので、親が対応のしかたを教えてあげることが大切です。すぐに理解して言葉にすることは難しいと思いますが、繰り返し教えていくことで、徐々に子ども自身で伝えられるようになっていきます。
なかには、力の強い子どもや体格のいい子どもに強引におもちゃを奪われたり、自分の子どもが泣いたりしても、相手の保護者から謝罪を受けない場合もあります。親の価値観は本当にさまざまです。釈然としない気持ちを抱くこともあるかと思いますが、善悪の判断がつかない幼い子どもたちの間で起きたことなので、時には水に流し、大らかに捉えるようにしましょう。もしも乱暴な行動が変わらず、保護者も注意しないような場合には、その親子とは距離を置くというのもひとつの方法です。
親が心がけておきたいこと
同じ公園や子育て支援センターで出会ったということは、ご近所であることが多いです。親同士がしこりを残すと、今後何かの場面でその因縁がマイナスに働くという可能性もあります。子育てをしている以上、「加害者」側にも「被害者」側にもなり得ます。親は冷静になって、子どものためになるような対応を心がけたいですね。