意味がわかればうれしさ倍増。超音波(エコー)写真
黒い背景に、アルファベットや数字、記号がたくさん並んでいる超音波写真。この写真には、実はいろいろな情報が詰まっています。エコー写真の見かたや保存方法、そして4Dエコーについても紹介します。
- 超音波検査でもらえるエコー写真とは
- エコー写真の英数字の意味
- エコー写真の保存方法
- 動く赤ちゃんの様子がわかる4Dエコー
- 自宅のスキャナーで取り込んで画像データにしておく
- スマホやデジカメで撮っておく
- お店で画像データにしてもらう
超音波検査でもらえるエコー写真とは
超音波検査は、物にあたると反射する超音波の性質を使った検査です。反射しやすい硬い部分は白く、反射しにくいやわらかい部分は黒く写るのが特徴。そのため、頭蓋骨や背骨などの骨は白く、血液や羊水などは黒く写ります。筋肉、脂肪、内臓など、硬くはないけれど、超音波が反射しやすいものはグレーに写ります。
プローブを当てた部分から真っ直ぐ輪切にした状態の断面を映し出しているため、プローブを当てる角度や位置によっても赤ちゃんの見え方は変わってきます。お医者さんによってはママがわかりやすいように見やすい写真を撮ってくれる場合もあるようなので、ひとことお願いしてみてもいいかもしれません。
エコー写真の英数字の意味
エコー写真の端の方に記載されているアルファベットや数字。これは出産予定日や週数、赤ちゃんの大きさなどの情報です。
CRL(頭殿長)
赤ちゃんの頭からおしりまでの長さです。出産予定日の割り出しにも使われています。
AGEまたはGA(妊娠数週)
CRLの数値から計算した妊娠週数です。〇W△Dは〇週△日を表しています。
BPD (児頭大横径)
赤ちゃんの頭の横の長さ(幅)です。
EDCまたはDEL、EDD(出産予定日)
出産予定日です。
FL(大腿骨長-だいたいこっちょう)
太もものつけ根から膝までの骨の長さです。妊娠初期に計測されることは少ないようです。
AC(腹部周囲長)
お腹まわりの長さです。実はこの数字、赤ちゃんがお腹を動かしているため、いちばん測定誤差が出やすい部分となっています。
EFW
赤ちゃんの推定体重。BPD・FL・ACから算出される値です。
エコー写真の保存方法
検査で撮ってもらったエコー写真、いつまでも大切にとっておきたいですよね。エコー写真は感熱紙に印刷されているので、日の当たる場所に置いたり、時間が経ったりすると薄くなってしまいます。
いつまでも残しておくには、次のような方法があります。
また、最近はエコー写真を保存できるアプリもありますので、アプリを活用してみるのもよいかもしれません。
動く赤ちゃんの様子がわかる4Dエコー
普通の白黒平面の超音波が2D、これをもとに着色して立体的な画像に作成したものが3Dです。4Dは3Dにさらに時間を加えたものになります。つまり、おなかの中で動いている赤ちゃんの様子をリアルタイムで見られるのです。産院によっては動画をDVDに記録してくれるところもあるようです。
時期によって映し出せる範囲が異なるため、何を見たいかによっておすすめの時期が変わります。頭から足まで全身の動きを見たいのであれば、赤ちゃんの体がまだ小さい妊娠24週頃まで、赤ちゃんの表情やしぐさを見るには、妊娠25~30週頃が適しているようです。
4Dエコーは別途費用がかかる産院が多いですが、かかりつけの産院であれば見るのは無料(動画データは有料)、制限時間内なら無料など、産院によってさまざまなので事前に問い合わせてみてください。