親が笑うと子どもの才能がぐんと伸びる!? 笑いの秘密
笑顔で子育てしたほうがよいとはわかっていても、忙しさからついつい厳しい顔つきになっていませんか。大好きなパパママの「笑顔」には子どもの能力を伸ばす力が秘められています。そんな笑顔の効果を見直してみませんか。
- 笑いの効果とはどんなもの?
- パパママが笑顔なら子どもも笑顔になる
- 子どもの笑顔を増やすためにできること
- 「エンドルフィン」というホルモンが分泌される
- コルチゾール値が下がる
- NK(ナチュラルキラー)細胞が活性化される
- 深呼吸(複式呼吸)ができる
笑いの効果とはどんなもの?
笑顔でいたほうが気分もよいし、子どもにとってもよいことに違いないとなんとなくわかってはいても、その具体的な効果については意外と知らないものです。以下のように、医学や心理学で立証されている効果がいくつかあります。
これらの影響により生活リズムが整い、結果として健康的に過ごせるようになります。
エンドルフィンは「脳内麻薬」とも呼ばれるホルモンで、痛みやストレスを緩和する効果があると言われています。コルチゾール値が下がれば交感神経と副交感神経の切り替えがうまく働き、自律神経のバランスが整います。
さらに、がん細胞やウイルス感染細胞などを攻撃するNK細胞(別名:ナチュラルキラー細胞)の活性化によって免疫力もUP。また、腹筋を使って思いっきり笑えば腹式呼吸での深呼吸状態となるので、酸素をたくさん取り込むようになります。酸素が多くなると血流がよくなり、脳に送られる酸素も増えるので脳の働きもよくなるという効果が。笑いは誰もが簡単に取り入れられ、かつ効果的な健康法なのです。
パパママが笑顔なら子どもも笑顔になる
このような笑顔の素晴らしい効果は、本人だけでなく、周囲の人にも影響します。笑っている人を見ると自分もつい顔がほころんだり、場合によってはつられて笑ってしまうことはありませんか?これは「表情同調」というもので、顔の筋肉が見たものと同じように動こうとする現象。しかも相手が親しい間柄であるほど表情同調が強くなります。
つまり、パパママが笑顔でいると、子どももつられて笑顔になるということ。
親子で楽しい体験を笑顔で共有することは、お互いの信頼関係も深めてくれます。さらに親子の関係性が子どもの能力にも関係していることが文部科学省の調査でも報告されています。
それなら四六時中ずっとできうる限り笑顔を保っていたいものですが、ずっと笑顔でいるのはなかなか難しいもの。でも、ほんの3秒のパパママの笑顔で子どもは幸せな気持ちになると言われています。子どもが失敗しても面白いことのように笑って受け止める、やらせたいことを笑顔でお願いするなど日常のコミュニケーションを笑顔に転換させて対応してみてください。パパとママはいつでも笑顔でいる印象が子どもに残るはずです。
子どもの笑顔を増やすためにできること
子どもの脳は0~3歳が「成長期」と言われています。この時期にたくさん笑うことができれば、脳が発達するための強い土台が作られます。子どもが何かの行動をしたときに親が笑顔で応えることは、子どもにプラスの感情が芽生え、自己肯定感が生まれます。
逆に子どもに対して心配していることが伝わると、子どもも不安な気持ちになります。じつはネガティブな感情ほど伝わりやすい側面があるため、子どもへの声かけは意識的にポジティブな言葉選びと笑顔を忘れないようにしましょう。
たとえば、一人で何かをするときに「大丈夫?」と尋ねるのではなく「楽しみだね」と楽しいイメージが持てる言葉をかけるようにします。そして、子どもの脳は新しい発見が大好き。興味を持ったことはできるだけたくさん体験できるようにサポートしてあげましょう。
脳の健やかな成長には楽しい、うれしい、心地よいなどのプラスの感性は不可欠。情報が運動神経系にスムーズに伝わることで、脳の回路も強化されます。プラスの感性にはまさに笑顔が欠かせないのです。