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水やお茶が苦手な子が増えている?! 家庭でできる対策


最近、「うちの子、水やお茶を飲まない」という声を耳にすることはありませんか? 実は、水やお茶を飲まない子が増えているようです。本記事では、水やお茶を飲まない原因と家庭でできる対策について考えてみます。

  • 水やお茶が苦手な子どもが増えている?
  • なぜ水やお茶が苦手なのか
  • 家庭でできる対策

    水やお茶が苦手な子どもが増えている?

    先日、子育てタウン編集室でこんな話題がありました。
    「うちの子、水やお茶をあまり飲まないんです。」
    話していくうちに、同じような悩みを持つ家庭が思いのほか多いことに気づきました。

    ある専門家の調査によると、『幼稚園や小学校の1クラスに2、3人程度、水を苦手とする子がいる』という結果も出ているそうです。

    水やお茶が飲めないと、水分補給の際、ジュースやスポーツドリンクに頼りがちになってしまいます。しかし、糖分の摂りすぎや虫歯など健康面の心配が出てきます。また、災害時など水しか手に入らない状況では、命に関わることにもなりかねません。

    なぜ水やお茶が苦手なのか

    水やお茶を嫌がる理由には、次のようなものが考えられます。

    甘い味に慣れている

    赤ちゃんの頃から母乳やミルクといった、ほんのり甘い飲み物に親しんできたため、味がほとんどない水やお茶を「おいしくない」と感じるのかもしれません。

    ジュースの習慣が影響している

    離乳期以降にジュースやイオン飲料など甘味のある物を飲むようになると、そちらの味を好むようになり、水やお茶を嫌がることがあります。水やお茶を飲まないからといってジュースなどを与え続けると、「味のない飲み物=おいしくない、苦手」と思い込んでしまう可能性があります。

    家庭で水やお茶を飲む習慣がない

    中には、家の冷蔵庫にジュースや炭酸飲料、コーヒー、お酒などしかなく、水やお茶がない、といった家庭もあるようです。親がジュースやコーヒー、お酒などで水分補給していると、子どもも水分補給としてジュースなどを飲み、水やお茶を飲む習慣ができない場合があります。

    家庭でできる対策

    水やお茶を飲む習慣は、子どもの健康や防災時の備えとしても大切です。無理なく、少しずつ慣れていけるような工夫を紹介します。

    フレーバーウォーター

    味がしないのが苦手なようであれば、レモンやライム、リンゴ、ミント、バジルなどを加えてみると、飲みやすく感じる子もいます。

    麦茶などを濃くする

    乳幼児には薄めた麦茶を与えるのが一般的ですが、薄い味を物足りなく感じる子もいます。少し濃いめにすると香ばしさや風味が増し、「おいしい」と感じるきっかけになるかもしれません。

    容器を変えてみる

    哺乳瓶でミルクを飲ませている場合は、哺乳瓶の中身を麦茶などに入れ替えてみましょう。哺乳瓶に慣れているため、スムーズに移行できるかもしれません。
    そのほか、スプーン、スパウトマグ、ストローマグ、コップなど、さまざまなスタイルを試してみるのもおすすめです。かわいいデザインやお気に入りのキャラクターが描かれたものを選ぶことで、自分で持ちたい!飲みたい!という気持ちにつながり、水やお茶を飲もうとするかもしれません。

    ウォーターサーバーを設置する

    「ウォーターサーバーに興味を持ち、自分で水をくむのが楽しくて水を飲むようになった!」 「ウォーターサーバーの水がおいしくて飲むようになった!」といった声が聞かれます。ただし、設置には費用やスペースがかかるため、家庭の状況に応じて検討しましょう。

    家族みんなで水やお茶を飲む習慣をつくる

    家庭で水やお茶を飲む習慣がない場合は、まず親が水やお茶をおいしそうに飲む姿を見せることが大切です。お風呂あがりに水を一杯飲むなど、家庭内で小さな習慣を作り、家庭全体で時間をかけて水を飲むことに慣れていきましょう。飲むときにみんなで「乾杯!」と言い合うだけでも楽しく飲む雰囲気がつくれます。そうしてだんだんと「水やお茶を飲むもの」と思えるようになっていくかもしれません。

    水やお茶を無理に飲ませる必要はありませんが、「飲まないから」と避け続けていると、ずっと苦手なままになってしまうかもしれません。日々の生活の中で少しずつ慣れる工夫をしながら、家庭全体で自然に水分補給できる環境を整えていきたいですね。