夜中に泣き叫んで暴れる「夜驚症(やきょうしょう)」って何?
突然、寝ている子どもが泣き叫んだり、起きたりする、それが夜驚症(やきょうしょう)です。「睡眠時驚愕症(すいみんじきょうがくしょう)」とも呼ばれますが、夜泣きとはどう違うのか、どう対処すればよいのかを紹介します。
「夜驚症」の症状は?
夜驚症は、突然、睡眠中に以下のような症状が見られます。
◇目を見開いて絶叫する
◇急に起き上がる
◇ベッドから逃げ出そうとする、ベッドから落ちる
◇激しく体を動かす
◇ドアに向かって走り出す など
また、以下のような興奮状態も見られるようです。
◇恐怖でひきつった表情
◇汗を多量にかく
◇呼吸が速くなる など
多くの場合は1分から10分程度で収まり、何事もなかったようにまた睡眠に入ります。起きているわけではないので、翌朝、本人に尋ねても覚えていないと言うケースがほとんどのようですが、初めてこのような光景に接したパパママはかなり心配になりますよね。
これらの苦痛や障害を伴わない「睡眠時驚愕エピソード」と言われる症状は、小児期を中心に起こり、年齢が高くなるにつれて頻度は低下するという傾向があるようです。
症状によって特別な苦痛や被害がなければ病気としては診断されず、特別な治療が必要になるケースは多くないとか。一般的には大きくなるにつれ自然になくなっていくようなので、一過性のものだと思えば、少し安心できるのではないでしょうか。