夜中に泣き叫んで暴れる「夜驚症(やきょうしょう)」って何?
「夜泣き」とどう違うの?
夜泣きは、おおよそ生後6か月から1歳半前後までの赤ちゃんがするものと言われています。この時期の赤ちゃんは、体内時計が未発達で、睡眠のリズムがうまく取れません。そのため、起きている時に受けた刺激を処理しきれずに、夜間に目を覚ましてしまうものだと解釈されることが多いようです。抱っこしてあやせば次第に収まっていく「夜泣き」に対して、夜驚症は、対処しても反応がなく、一定の時間が経過すると自然に収まり再入眠する、というところに違いがあります。
どう対処すればよい?
夜驚症の原因は、まだ解明されていない部分も多いようです。先述した「子どもの成長過程のなかで脳の睡眠機能が発達段階にあるため」という理由以外に、心身のストレスや恐怖を感じる体験、薬の影響、発熱などが原因に挙げられることもあります。まずは、家庭内がリラックスできる場になっているかどうかを見直したり、家族でたわいのない話をしたりして、子どもが楽しく遊べる時間を設けてみてはいかがでしょう。
子どもはパパママが考えている以上に、いろいろなものを受け取る力を持っています。3歳を過ぎるとお友達同士のかかわりのなかで、気付かないうちに受けているストレスがあるかもしれません。子どもの状態を細やかに観察したり、子どもの話をきちんと受け止める時間を持つという心がけも大切かもしれませんね。
とはいえ、症状が続いている場合は、念のため医師に相談してみましょう。
各自治体に設けられている、健康づくりにかかわる部署に相談するのもおすすめです。