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悩ましい赤ちゃんのよだれトラブルはどう対処したらよい?

悩ましい赤ちゃんのよだれトラブルはどう対処したらよい?
一日に何度もスタイを替えるほど大量のよだれを出す赤ちゃん。よだれが多くて、肌がかぶれてしまったり、こまめな拭き掃除が必要だったり。赤ちゃんのよだれかぶれやおもちゃの消毒などホームケアのポイントについても解説します。

  • 赤ちゃんのよだれはどうして大量に出るの?
  • よだれのトラブル「よだれかぶれ」とは?
  • 清潔に保つホームケアのポイント

    赤ちゃんのよだれはどうして大量に出るの?

    気づくと赤ちゃんの頬や口まわりがよだれで濡れていませんか?スタイを取り替えてもすぐにビショビショになってしまうことも珍しくありません。拭いたさきからどんどんあふれ出てくるよだれ。赤ちゃんはなぜよだれの量が多いのでしょうか?

    赤ちゃんのよだれは口元がゆるいことで起こります。まだまだ口の筋肉が未発達なので、よだれを垂らさないようにしっかり口を閉じることができないのです。そのうえ唾液を飲み込むのも上手にできないため、口の中に唾液がたまりやすいのも要因です。唾液を飲み込む力と、口を閉じる力の両方が未発達なためによだれがどんどん垂れてしまうわけです。

    よだれの量は個人差があり、流れ落ちるほど多い子もいれば、あまり気にならない程度の量の子もいます。よだれで注意すべきなのは普段の量から変化があるかどうか。

    たとえば、いつもたくさんよだれが出ている赤ちゃんのよだれが急に少なくなった場合は、脱水症状を起こしている可能性があります。赤ちゃんの体は80%が水分なので大人よりも脱水症状を起こしやすいのです。普段から赤ちゃんの体調をよく確認してこまめに水分補給してあげるようにしましょう。

    逆によだれの量がいつもより多いときは、手足口病や口内炎など口の中で炎症が起きていたり、咽頭炎といった喉の炎症などの病気が原因となっている場合も考えられます。 いつもと量が違う場合には、注意しましょう。

    よだれのトラブル「よだれかぶれ」とは?

    赤ちゃんの皮膚はとても薄く、新生児の頃はなんと大人の半分程度。乳幼児は皮脂分泌量が少なくて保湿機能やバリア機能が弱いので外からの刺激を受けやすく、かぶれやすい状態になります。この時期、よだれが引き金となり発症する皮膚炎のひとつが「よだれかぶれ」です。

    よだれかぶれの症状は、赤みや皮膚のかさつきやジュクジュクした状態となります。口まわりだけではなく、よだれのついたところに現れるので、指をしゃぶる子であれば指や手、よだれが首まわりに垂れる子は首にも起こります。また、よだれを乾いた布で拭くことが刺激となってよだれかぶれを起こしてしまうこともあります。

    よだれかぶれを防ぐには、かぶれの原因であるよだれを皮膚につけたまま放置しないことがポイントで、こまめに拭き取る必要がありますが、ゴシゴシこするのは厳禁。皮膚を保護している皮脂まで取り去ってしまわないようコットンやガーゼを湿らせた状態でやさしく押し当てるように拭き取りましょう。

    拭き取ったあとはワセリンなどの保湿剤を塗ることもセットで行うとよいでしょう。また、食事の前にワセリンを塗っておいて保護膜を作っておくのもよい方法です。ベビークリームやベビーローションは油分が少なく、効果が期待できないためあまりおすすめではありません。

    清潔に保つホームケアのポイント

    よだれの肌トラブル予防と同時に気にかかるのが、感染症対策も含めた清潔の保ち方。スタイをこまめに替えるのはもちろん、周辺の消毒はどうしたらよいでしょうか。一般的なアルコール消毒は月齢の低い赤ちゃんの肌には刺激が強いため、湿らせた布で拭き取ることが基本です。

    赤ちゃんが口に入れたりするおもちゃなどは素材によって除菌の仕方は変わりますが、水洗いや除菌シートを使って拭くとよいでしょう。除菌スプレーなどを使う場合は、説明書きをよく確認して使用してください。お手入れしたあとは、おもちゃをしっかりと乾燥させるようにしましょう。

    よだれが多い頃は拭き取りに追われてたいへんですが、離乳食がはじまると上手にものを飲み込むことができるようになり、口まわりの筋肉もしっかり発達してくるので、徐々によだれの量も減っていきます。1歳になる頃にはよだれの量も落ち着きます。ただし、赤ちゃんの体の発達には個人差があるため、おおよその目安と考えておきましょう。