抱きグセはOK?NG?子育ての常識は変わったの?
初めての出産・育児をするパパママにとっては、おじいちゃんおばあちゃんは頼れる大先輩です。
愛情をもって孫の成長を見守ってくれるありがたい存在に代わりはありません。
でも、最近よく聞かれるのが、『今と昔の子育ての違い』。
「わざわざ離乳食なんて作らなくても、母親が口の中でかんで小さくしたものを与えればいいのよ」なんてお姑さんに言われて驚いたなど、今と昔の子育ての意識や方法に大きな違いがあることも。
古い情報だから、おじいちゃんおばあちゃんの話には聞く耳をもたない!というのではなく、例えば医学の進歩などで修正された情報に、おじいちゃんおばあちゃんの知恵をプラスしたりして、お互いが歩みよりながらいい子育てができるのが理想的だといえそうですね。
子育ての常識「今」と「昔」の違い
子育ての常識「今」と「昔」の違いについては、例えば
(1)抱っこについて
≪昔≫抱きグセがつくからあまり抱っこをしすぎるのはよくない。
子どもは泣いて育つもの。抱っこして欲しくて泣いていてもほっておくのが良い。
≪今≫抱っこは赤ちゃんとの信頼感が育つなど、心の成長に大切なので、どんどん抱っこしてあげた方が良い。
(2)授乳について
≪昔≫ 3時間ごとに時間を決めて、授乳するのが良い。
育児用ミルクの方が栄養があるから、母乳に足した方が良いのでは?
≪今≫ 母乳の場合は、赤ちゃんが欲しがったら時間間隔は気にせず授乳すればOK。
(3)断乳・卒乳について
≪昔≫ 栄養価や虫歯のことなどを考えて、1歳までには断乳すること。
1歳までに断乳しましょうと、母子健康手帳にも記載されていた。
≪今≫ おっぱいから自然に離れていく時がやめる時。無理にやめなくてもいい。断乳ではなく「卒乳」。
(4)おむつ外しについて
≪昔≫ なるべく早めに外した方がよい。
≪今≫ 子どもの体調や発達を見ながら、慌てずのんびり進める。無理じいはしない。
(5)日光浴について
≪昔≫ くる病(ビタミンD欠乏症)予防のために、日光浴を積極的にさせないといけない。
≪今≫ 紫外線が強い時間帯の外出はさけ、直射日光を受けないようにしたい。
日光浴ではなく「外気浴」をさせたい
(参考:さいたま市発行「祖父母手帳」他)
など、医学の進歩などで、昔の育児から修正された部分もあれば、時代の変化で子育て方法が違ってしまったということもありますよね。
逆におじいちゃんおばあちゃんからは、
・子どもが喜ぶからって、小さいうちからスマホで遊ばせるのはどうなのか?
・昔の様に自由に遊びに行けない環境だからって、家にこもりがちになっているのはどうなのか?
・新しい情報ばかりに飛びつくのはどうなのか?
・外での遊びが足りないんじゃないのか?
など、今の子育てを心配する声も。パパママにとっても気になることではあるけれど、どうしようもない現実との狭間で暗い気分にもなったりしますが、おじいちゃんおばあちゃんのアドバイスも孫を思ってのこと。最初から否定するのではなく、聞く耳を持ちたいですね。
自治体さん発行の『祖父母手帳』とは?
最近では、おじいちゃんおばあちゃんの孫育ての手引書ともいえる『祖父母手帳』なるものが、いくつかの自治体から発行され、話題になっています。
主には、孫育てに参加意識のあるおじいちゃんおばあちゃんに向けられた手帳で、孫育てに役立つ情報が紹介されています。自治体により手帳の内容は異なりますが、
◇今の子育てと昔の子育ての違い
◇子どもを預かる際に、事故から子どもを守る注意点
◇子どもとの遊び方
◇困ったときの相談窓口
◇地域での子どもとの楽しみ方
など、現代の子育てに関するお手本事例の数々が、かわいいイラストを使ってパパママ世代・おじいちゃんおばあちゃん世代の両者にわかりやすく紹介されています。新米のパパママが読んでも役立つ内容がいっぱい。地域の情報も記載されてはいるものの、共通の話題も多く、参考になりますよ。パソコンでも見ることができるようなので、おじいちゃんおばあちゃんと一緒にチェックしてみるのもオススメです。
<祖父母手帳>
「さいたま市祖父母手帳とは」(さいたま市サイト)
シニア世代の知恵と経験を『孫育て』に発揮! (横浜市サイト)
孫育てガイドブック〜孫でマゴマゴしたときに読む本〜(岐阜県サイト)
いしかわ孫育てガイド(いしかわおやコミ.netサイト)
子育てサポート・孫育て手帳を作成しました!(熊本県サイト)