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【ロタウイルス】ワクチン接種1回目⇒出生後14週6日までに!

令和2年10月1日から、ロタウイルスワクチンの定期接種が始まります。
対象者は、令和2年8月1日以降に生まれるお子さんです。
感染力が強いロタウイルスは乳幼児期に感染しやすく、水のような下痢や嘔吐、発熱、腹痛など、重症になるケースが多い乳幼児にとってはつらい感染病だといえます。10月から定期接種になるロタウイルスワクチン。受けられる接種期間を見逃さないようにしましょう。
厚生労働省サイトの「ロタウイルスQ&A」を参考に、ロタウイルスについて紹介します。

ロタウイルスとはどんなウイルス?

ロタウイルスは、乳幼児の急性重症胃腸炎の主な原因ウイルスとして知られています。
0歳から6歳頃に感染しやすく、5歳までにほぼすべての子どもが感染するといわれています。

ロタウイルス胃腸炎は、どんな症状が出ますか?

水のような下痢、吐き気、嘔吐、発熱、腹痛が主な症状で、ひどい脱水症状になると、点滴や入院が必要になります。けいれん、肝機能異常、急性腎不全、脳症、心筋炎などの合併症が起こることもあるようです。日本国内における死亡例として、毎年2~18名が報告されています。(平成12年~24年厚生労働省人口動態統計)。感染した場合の治療法としては、ロタウイルスに効果のある抗ウイルス剤がないため、脱水を防ぐための水分補給や、栄養補給をすることに留まるようです。

感染を防ぐには?

ロタウイルスは、ロタウイルスによる胃腸炎にかかった患者の便に大量に含まれているため、その便を処理した後の手や爪などに付着したウイルスから感染が広がります。感染力が強いウイルスのため、患者の便の後始末をするときに充分な注意が必要です。例えば、患者のオムツに触れる場合には、使い捨てのゴム手袋などを使用し、使用後はポリ袋などに密閉して捨て、その後の手洗いは石鹸で30秒以上のもみ洗いをするなど、しっかりとした感染予防が必要になります。

ワクチン接種1回目⇒出生後14週6日までに

感染力が非常に強いので、感染を完全に予防することは難しいといわれるロタウイルスですが、感染した際に重症化させないためには、ワクチン接種が有効だとされています。
現在日本では、2種類のロタウイルスワクチンが承認されています。

【2種類のロタウイルスワクチン】
◆ロタリックス(1価ロタウイルスワクチン)
・定期接種の対象者:生後6週から生後24週まで
・標準的な接種期間:初回接種は生後2か月から生後14週6日まで
・ワクチンの接種方法等:4週間(中27日)以上の間隔をおいて2回経口接種
◆ロタテック(5価ロタウイルスワクチン)
・定期接種の対象者:生後6週から生後32週まで
・標準的な接種期間:初回接種は生後2か月から生後14週6日まで
・ワクチンの接種方法等:4週間(中27日)以上の間隔をおいて3回経口接種

定期接種期間や接種回数が異なりますが、どちらのワクチンも1回目の接種は、安全性の観点から 出生後14週6日までに行うのが望ましい とされています。
赤ちゃんが生後2か月から3か月の頃といえば、ママやパパにとっては毎日が慌ただしく過ぎる大変な時期ですが、1回目の接種期間を見逃さないようにしましょう!

ロタウイルスワクチンの定期接種について詳しくは、お住まいの自治体やかかりつけの医療機関できちんと確認しておきましょう。

(参考)
令和2年10月1日からロタウイルス感染症の予防接種が定期接種になります(厚生労働省サイト)

ロタウイルスに関するQ&A(厚生労働省サイト)

ロタウイルス感染性胃腸炎とは(国立感染症研究所サイト)