チャイルドシートは正しく使用しましょう!
2000年に義務化された6歳未満の子どものチャイルドシードの着用ですが、その後約20年が経とうとしている現在(2019年)の着用率は約7割だそうです。しかしこの中で、正しく着座できているという子どもは意外に少ないという調査結果も。チャイルドシートに座っているから大丈夫という過信はせず、取り付け方法や、子どもの身体に合ったものを使用しているかなど、子どもの成長に合わせて確認しましょう。
6歳未満のチャイルドシート着用率は約7割!
警視庁と一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が実施した「チャイルドシート使用状況の全国調査」(6月1日から6月16日)によると、6歳未満の子どもの全国平均のチャイルドシート使用率は、約70.5%だそうです。2002年の使用率52.4%よりは20%弱上がったとはいえ、まだ3割の子どもがチャイルドシートをきちんと着用せずに車に乗っているというのが現状のようです。
ちなみに、チャイルドシートを着用していない子どもの乗車状況は以下のようになっています。
・車両シートにそのまま座らせる14.1%、
・チャイルドシートにそのまま座らせる5.0%
・大人用ベルトを着用させる6.1%
・保護者が抱っこする4.2%
年齢別の着用調査では、1歳未満が88.0%、1歳から4歳が72.4%、5歳が48.0%と、大きくなるにつれ使用率が下がってきているようです。赤ちゃんの時はしっかりチャイルドシートに座らせるけど、少し大きくなったら、もう大丈夫かな?と思う油断の表れかもしれませんね。
正しく座っている子どもは意外に少ない!
チャイルドシートの着用率は7割まで上がりましたが、乳児用・幼児用のチャイルドシートが自動車に取扱説明書通りに正しく取付けられていたのはなんと半数に満たない47.6%、さらに、チャイルドシートに正しく座れていた子どもは42.2%だったというから驚きです。
チャイルドシートが取扱説明書通りに正しく付けられていなかった要因は、
腰ベルトの締め付け不足、次いで座席ベルトの通し方間違い(通し位置の違い)以下、座席ベルトの長さ不足(車両との不適合)や固定金具等の不備、誤使用の他、車両シートに置いただけというケースもあったようです。
また、チャイルドシートに正しく着座できていなかった要因は、
子どもの体格に合っていない、ハーネス(肩ベルト)の高さ調節間違いや締め付け具合が合っていない、背もたれ角度が合っていないということなどでした。
チャイルドシートに座らせていても、自動車への取り付け方が間違っていたり、固定が不十分であったり、正しく座れていなかったりすれば、交通事故の際にチャイルドシートが車両から簡単に外れてしまったり、少しの衝撃でも子どもが投げ出されたりする危険があります。
チャイルドシートに座っているから大丈夫という過信はせず、取り付け方法や、子どもの体に合ったものを使用しているかなど、子どもの成長に合わせてこまめに確認しましょう。