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子どもに伝えたい『節分』とは

「鬼は外」「福は内」と言いながら豆まきをして鬼退治をする、というのが、一般的な節分行事ですが、どうして節分に豆をまくの?そもそも節分って何?と思ったことはありませんか?節分の本当の意味や由来を知って、日本古来の行事をお子さんと楽しんでみてはいかがでしょう?

そもそも節分とは?

節分という言葉には「節を分ける」つまり、「季節を分ける」という意味があるそうです。
言い換えると、節分とは季節の変わり目。暦でいう立春(2月4日)・立夏(5月6日頃)・立秋(8月8日頃)・立冬(11月7日頃)がそれぞれの季節の始まりであるとされ、その前日が季節の変わり目である節分ということになるそうです。本来は春・夏・秋・冬とどの季節にも節分が存在しているということですが、昔は、1年の始まりは立春からと考えられていたため、立春の前日に1年の悪い邪気を追い払い、新しい年を迎えようということから始まった行事が、今も続く節分です。

どうして豆まきをするの?

豆まきの始まりには諸説があるようですが、1年の厄払いとして中国から伝わった追儺(ついな)という宮中行事と、お寺や神社が邪気を祓うために節分に行っていた豆打ちの儀式が合わさったという説が有力なようです。鬼を追い払うために豆を巻くということは、悪い邪気を払って、気持ちよく新しい年を迎えようということですね。年末の大掃除と同じ考え方だと言えそうです。
豆には魔を滅するという意味をこめた「魔滅」という字があてられているという話や、「魔目」を「射る」から、生の豆を使って芽が出ると縁起が悪いので、必ず炒り豆を使わなければならないという話もあるようです。この時の豆は、ほとんどの地域では炒った大豆を使いますが、東北から北海道にかけてや、宮崎、鹿児島の辺りでは、大豆ではなく、落花生をまくそうです。地方によって風習が違うのも楽しいですね。

地方によって違う節分

最近では全国的に広まっているようですが、「福を巻き込む」ということから、節分の恵方巻きを食べるようになったのは関西から伝わった風習です。一言も喋らずに1本を食べきると福に恵まれるとも言われているようです。
「福は内、鬼は内」と鬼を歓迎するかけ声で豆をまくのは、鬼が投げた石でできた町、といわれている群馬県の鬼石地域。この地方では、悪い鬼ばかりではなく良い鬼もいると伝えられているからだそうです。
豆まきの後に食べる豆の数にも、満年齢分食べる地域や、数え年で食べる地域、数え年にふたつ足して食べる地域など、さまざまなようです。

家の中や外に豆をまくなんて、子どもが喜ぶ楽しい行事ですが、その意味を教えながら、家族で楽しい行事にしたいですね。
公民館や図書館などで、鬼が登場する豆まきイベントを開催しているところもあるようです。お住まいの地域の情報を確認してみましょう。