必要な人に必要な支援を「令和6年能登半島地震 支援情報ナビ」

心が不安定になるのはあなただけじゃない

産後の心はとてもデリケート。出産と同時にホルモンバランスが変化し、「自分が自分じゃない」という感覚に襲われるママも多くいます。産後のママをいたわる心のケアには、どんな方法があるのかを紹介します。

幸せなはずなのにどうして涙がでるの?

出産すると、心身ともに元通りになるには時間がかかります。妊娠中にゆっくりと増えてきたホルモンは、出産とともに激減し、ホルモンバランスが急激に乱れます。そのため、体も心もすぐに対応することができず、不調になるといわれているのです。赤ちゃんが誕生して幸せに包まれているはずなのになぜか涙が出る、ずっと泣いてばかりいる赤ちゃんを世話することがつらい、といった感情は誰にでも起きるもの。異常なことでも、特別なことでもないのです。

自分だけの世界に閉じこもらず、育児サークルやワークショップに参加しよう

家族の中で産後のつらい気持ちを分かち合おうとしても、難しい面があります。例えば、パパは身体的な変化がないので実感がわきづらいものですし、実母や義母は、出産経験から時間が経っているので共感してもらいにくいことも。そんな時は、同じ体験をしたママと気持ちを分かち合ってみましょう。多くの自治体では、産後間もないママたちがコミュニケーションを取れる場を用意していますし、民間でもワーキングマザーを主体としたワークショップを運営している団体があります。いずれも、ストレッチやヨガなど、少し体を動かしながら、仲間たちと想いを伝え合うといったプログラムが特徴です。気軽に参加してみましょう。

それでもつらい時はプロを頼ろう

これまで仕事中心の生活を送ってきたママにとっては、産後の環境の変化に戸惑う人も多くいます。他のママとコミュニケーションを取ろうという気すらも生まれてこないという場合には、思い切ってプロの支援を頼ってみるのも一つの手。新生児訪問の際に対面する保健師や助産師は、多くの産後の女性に接しています。ママのメンタル面もチェックしてくれるので、「つらい」「不安」と感じていることを遠慮なく伝えてみましょう。その際、必要に応じてカウンセラーや病院などを紹介してもらえます。1人で抱え込まず、まず気軽に相談してみてください。自治体の育児相談ダイヤルなども活用しましょう。

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