子育てタウンメンテナンスのお知らせ

ゴールデンウィークのお出掛け中にも気をつけておきたい写真の投稿とは

ゴールデンウィークは旅行やお出かけなど家族やお子さんと外出の予定がある方も多いのでは。そこで少し気をつけておきたいのがSNSやブログなどへ写真を投稿すること。

今どきママはお子さんの写真を撮って家族の方と共有する機会が多くあるかもしれません。写真に友人の家族やお子さんが映っていたら、その取扱いは慎重にするという方は多いようですが、家族や知り合いだけ見ることができるようにしているSNSだとつい油断してしまう人もいるのでは。

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)では「ゴールデンウィーク(GW)の行楽写真を投稿する際はご注意を」とブログやSNSに投稿した写真からプライバシーが漏洩する可能性や、思わぬトラブルに巻き込まれる場合もあると、注意を呼びかけています。

他の人が写った写真をインターネット上に公開していいの?

IPAが実施した「2014年度 情報セキュリティの倫理に対する意識調査」では、『友人と一緒に写った写真を勝手に自分のブログに貼り付けて公開した』という行為を問題であると回答した人は29.7%。つまり、残りの約7割の人は他人が写っている写真をインターネット上に公開することに対して、問題意識を持っていないと言える。と指摘しています。

と言っても『私はそんなことしないけど・・・』という方も多いかもしれませんね。お子さんをお持ちのママによるインターネットの書き込みでは、お子さんの写真をインターネットに出さないのは当たり前という意見や、友人しか見ることが出来ない制限をかけているものなら気にならない、と意見は様々なようです。

しかし、IPAの注意喚起では「ブログやSNSの機能によっては公開範囲の指定ができるため、指定以外の人には見られないから大丈夫と考える人も少なくないと思われます。しかし、閲覧者は容易に写真をダウンロードできるため友人にメールで送信したり、自身のブログで再公開したりする可能性もあります」と、投稿した写真から思わぬトラブルに巻き込まれないように注意喚起を行っています。

写真には見えない情報がいっぱい

さらに、写真に映っている顔や場所についてだけでなく写真に付加されている様々な情報についても注意をする必要があるといいます。

スマートフォンのカメラで撮影した写真には撮影日時やGPS情報(位置情報)が付加されるのはご存知の方も多いかと思いますが、デジタルカメラで撮影した写真にも様々な情報が付加されることがあります。これをExif(イグジフ)といいます。

ブログやSNS大手のサービスでは、投稿者が写真をアップロードする際に自動的にExif情報を削除するようになっていることも多いようですが、自分が使っているブログなどのサービスがどうなっているのか確認しておくと良いでしょう。また、もしそういった機能がないサービスを使っている場合は、GPS情報が付加されたままの写真を投稿すると、その写真のExif情報を見るだけで日時や撮影場所がどこなのかが知られる可能性があることを知っておきましょう。知らないうちに自分の居場所や自宅住所がインターネット上に公開されている、なんてことがないように、自分が使っているサービスについて知っておくことはとても大事です。

楽しい思い出が思わぬトラブルのもとにならないよう注意したいですね。

トラブルを回避するためにしておきたいこと(IPA推奨)

ブログやSNSに写真を投稿する前に、IPAでは次のような対処を推奨しています。

■投稿時にはExifのGPS情報の有無を確認すること
撮影するカメラのGPS機能の有無を確認してください。GPS機能が有効である場合は写真にGPS情報が付加されますので、利用する端末に適したアプリやツールを使い、公開する写真に付加されたExifのGPS情報を削除してください。

■一緒に写っている人には事前に投稿への許可を得ること
写真を投稿することでプライバシーや肖像権の侵害とならないよう、一緒に写っている人には写真の撮影だけでなく、投稿することについても差し支えがないかを事前に了承を得てください。

■公開する必要のない写り込みは特定できないように加工をすること
被写体の背景に写り込んでしまった人物、書類、著作物などが公開されることによる影響の有無を熟慮してください。懸念がある場合は、トリミング(写真に写っている一部分を切り出す加工処理)を行う、画像をぼかす、拡大しても識別できないレベルの解像度に変更するなど、対象を特定できないよう加工を行ってください。

ブログやSNSに公開する写真は、つい中心となる被写体だけに囚われがちです。しかし、写真に写っている内容や付加されている情報すべてに目を向けて、誰に見られても問題がないよう、投稿前に確認し、必要な処理を行ってください。

IPA「2015年5月の呼びかけ」より引用

 

もっと詳しく知りたい方は

「2022年度情報セキュリティに対する意識調査【倫理編】【脅威編】」報告書(外部サイト)

IPA 独立行政法人情報処理推進機構(外部サイト)